博士の挑戦状
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第二百十五話
第二百十五話 何度も読みたくなり
博士はドラゴンクエストの攻略本を読みつつ上機嫌な顔になっている、そしてその顔で小田切君に話した。
「例えそのソフトを持っておらずともな」
「攻略本を読むとですね」
「それでじゃ」
笑顔で言うのだった。
「そのゲームをプレイしたくなるしな」
「本自体も面白いですね」
「そうなのじゃよ」
「確かにです」
小田切君は今はウィザードリィをしている、そのうえで言った。
「実際にプレイしていなくても」
「プレイしたくなるな」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「本自体も面白くて」
「何度も読みたくなるな」
「そうなります」
「だから今もあってな」
「プレステのゲームとかで」
「今はネットの攻略サイトがあるが」
そうであってもというのだ。
「出され続けておるのじゃ」
「本としても面白いので」
「それでじゃ」
その為にというのだ。
「わしも読んでおる」
「そういうことですね」
「そしてな」
博士はさらに言った。
「勉強にもなる」
「どういった勉強でしょうか」
「ストーリ―やキャラクターのな」
「ああ、ゲームを作るにしても」
「漫画や小説でもな」
そうしたジャンルでもというのだ。
「なるのじゃ」
「そうなんですね」
「だからな」
それ故にというのだ。
「馬鹿にすることは愚かじゃ」
「そうしたジャンルの本ですね」
「そもそもゲーム自体からもじゃ」
「ストーリーやキャラ学べますね」
「だから馬鹿に出来んのじゃ」
「若し馬鹿にするなら」
「よい創作をすることは無理じゃ」
「そうなんですね」
「これがな」
こう言うのだった、そうしてだった。
博士はドラゴンクエストの攻略本をⅠからⅡに替えた、そうしてそちらの攻略本も読んでいくのであった。
第二百十五話 完
2024・11・6
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