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スーパー戦隊総決戦

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第九話 天使達の降臨その一

                     天使達の降臨
「天空戦隊ゴセイジャー!」
「はて、ゴセイジャー」
 ガオブラックと闘うアクマロがふと首を捻った。
「はじめて聞く方々ですなあ」
「っていうか誰だ?」
「知らんぞ」
 ヴァッフォとミゲラは首を捻る。
「天使とかいうが」
「何じゃこの連中は」
「皆に助太刀させてもらう!」
 中心にいる赤い戦士が言ってきた。
「ゴセイレッド!」
「ゴセイピンク!」
「ゴセイブルー!」
「ゴセイブラック!」
「ゴセイイエロー!」
 それぞれ名乗るのだった。それが新たに出て来た五人の戦士達だった。
 その彼等が出て来てだ。戦線に加わってきたのだ。
「まずいな、これは」
「まずいですか」
「うむ、まずい」
 こうシズカに言う月光だった。
「流れが変わった」
「そんな、折角神様達まで出て来たのに」
「星を護るは天使の使命!」
 ここでゴセイジャーの面々が声を合わせて言う。
「そんな使命しないていいわよ!」
「無茶苦茶言うな、こいつも」 
 ボウケンブラックは今の静かの言葉に呆れ果ててしまった。
「そういう訳にもいかないだろ」
「いいのよ、私達の仕事を邪魔するならね」
「また開き直るな、こいつは」
「いつものことだけれどそれでも」
 ボウケンブラックだけでなくゴーオンイエローも言う。
「凄い無茶言うわね」
「無茶でも何でもまた出て来たなんて」
「撤退か」
 ヤイバもそれを考えていた。
「ここは」
「そうじゃ。撤退するとしよう」
 月光はヤイバに対しても話した。
「引き際も肝心じゃ」
「そうですね。正直なところ今は戦いはあまり意味がありません」
 ロンは元々今は戦いにはあまり興味がなかった。
「それでは」
「よし、それでは」
「今は」
 こうして全員撤退に入ろうとする。ドレイクがその中で面白くなさそうに叫ぶのであった。
「何だってんだよ、折角面白いところだったのによ」
「まあまあドレイク」
 その彼にワイバーンが言ってきた。
「次があるから。それにここは親睦を深めるのもいいよ」
「親睦!?」
「そうだよ。折角これだけ面白い顔触れが揃ってるんだ」
 そのシズカ達のことだ。
「新たな仲間達と語り合うのもいいと思うよ」
「ふん、まあそうだな」
 何だかんだでドレイクもワイバーンのその言葉に頷くのだった。
「じゃあここは一旦撤退するか」
「そうそう、それで皆で楽しく語り合おうよ」
「聖杯のこともある」
 ダゴンはこのことも念頭に入れていた。
「それもある」
「ではここは撤退するとしよう」
 スレイプニルもそれを決定させた。
「ではだ」
「今度こそ聖杯を手に入れるからね!」
「覚悟しておきなさい」
 フラビージョとウェンディーヌが口を尖らせて戦隊の面々に言う。
「見つけ出してそのうえでね」
「先んずれば虎を制すよ」
「人だろ?」
「人だよな」
「そうよね」
 ウェンディーヌの今の言葉には戦隊の面々からだけでなく皆からも突込みが来た。これは明らかに彼女の間違いであった。彼女にとっては珍しいことではない。
 
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