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夢幻水滸伝

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第三百七十六話 九尾の黒猫と共にその六

「何もせんで楽したり遊んでも」
「駄目ですか」
「失敗するから。そやからね」
「しっかりとですね」
「そうしてくで、ほなね」
「賊にはそうして」
「特にカルテルにはね」
 また彼等のことを話した。
「そうしてやで」
「それで、ですね」
「そのうえでやで」
 さらに言うのだった。
「勢力を拡大して治安もよおする」
「そうしますね」
「そういうことでええね」
「はい、それでは」
「やってこね」
 笑顔で言ってだった。
 ニキータは実際にその様に進めていった、すると街や村はどんどん彼女の勢力に入り賊は減っていった。
 特に麻薬カルテル、彼等はというと。
「次から次にです」
「掃討出来ていってるね」
「はい、彼等の多くはボスがです」
 市長がニキータに市庁舎の食堂で一緒に食べつつ話した。
「富を独占し」
「構成員とか関係者なんて」
「生きていける」
「それ位やね」
「家族も含めて」
「アウトローな生活でそれやと」
 ニキータは笑って話した。
「表でちゃんと生きられたら」
「そちらに行きますね」
「それでやねん」
 ラマ肉を焼いたステーキを食べつつ話した。
「あたしは楽してことを進める為に」
「そうされていますね」
「家族も保護して」
「彼等を軍に入れて」
「情報も聞いて。下っ端の人達でも知ってることは知ってるし」
 それにというのだった。
「こっちに来ればそれだけ相手の勢力を削げて」
「こちらの勢力が大きくなる」
「そやからね」
「敵の構成員を投稿させていきますね」
「そして戦力にするで」
 こう言ってだった。
 ニキータはカルテルの構成員も罪が軽い者の過去を問わず投稿する様に言って家族の安全も保障して迎え入れてだ。
 そのうえで彼等から情報も得てカルテルを攻めていった、そのうえで。
「麻薬以外の娯楽もですね」
「容易してくで」
 ニキータはまた黒猫と話して言った。
「ギャンブルも国営にして」
「闇賭博を封じる」
「そっちも裏社会の利権やし」
「そうしていきますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「ほんま色々な娯楽を用意するねん」
「麻薬以外の」
「麻薬やらんでも楽しい」
「そうした状況にするのですね」
「そや、そうしてな」
「麻薬を使う人を減らしますね」
「そうするで、ピクニックとかハイキングとか」
 ニキータは具体的な娯楽を話した。 
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