神々の塔
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最終話 誓い合う心その五
「そのうえで」
「戦おうな」
「その時にな」
中里は言った。
「リベンジや」
「その意気や」
シェリルは強い声で話した。
「前の負けをな」
「覆すな」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「枢軸を併呑して」
「騎士団もやな」
「そうしてな」
「世界を統一するな」
「そうしよな」
こう中里に話した、そしてだった。
その話をしてだ、一行は食べていくが。
その中でだ、綾乃はふと自分の右手を見て言った。
「あっ、エカテリーナちゃんや」
「タゴールもおるな」
「ターリャちゃんもね」
芥川に話した。
「三人一緒やね」
「枢軸のな」
「そやね」
「あいつ等もう昼飯食ったやろか」
「まだちゃう?一緒に食べようか」
「ええな」
芥川は笑って応えた。
「ほなな」
「そうしよか、三人共ご飯もう食べた?」
綾乃は芥川の言葉に頷いて三人に声をかけた。
「どうなん?」
「あっ、綾乃さん」
エカテリーナが応えた。
「まだですが」
「ほなこっちで食べへん?」
綾乃は自分に顔を向けたエカテリーナにさらに言った、見ればタゴールとターリャも顔を向けてきている。
「そうせえへん?」
「そうですわね」
エカテリーナは綾乃の言葉に頷いて述べた。
「実は何処で召し上がろうかとです」
「場所探してたんやね」
「そうでした」
「ほな今からね」
「皆さんの中に入って」
そうしてというのだ。
「ご一緒にですわね」
「食べような」
「それでは」
エカテリーナが頷いてだった。
そのうえで三人は十人の車座の中に入った、そしてだった。
十三人になった、そうして三人はそれぞれの昼食を出したが。
「美味しいですわね」
「日本のパンって美味しいね」
「はい」
市販のジャムパンを食べつつだ、エカテリーナは綾乃に答えた。
「日本に来てからです」
「よお食べるんやね」
「柔らかくて甘くて」
そうであってというのだ。
「大好きですわ」
「そやねんね」
「とても」
「日本の食事は素晴らしいです」
タゴールはカレーパンを食べつつ言った。
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