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ヘタリア学園

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第千四百九十四話  負けてもサバサバ

第千四百九十四話  負けてもサバサバ
「いやあ、負けちゃったよ」
「何かあまり悲しそうでも悔しそうでもないわね」
 アメリカ妹がサッカーに負けて家に帰ってきた兄を見て言います。
「野球やアメフトの時と全然違うじゃない」
「何かそれ程エキサイトしないんだよな」
 だからだというのです。
「それでなんだよ」
「エキサイトしないの」
「何かね」
 また妹に対して話します。
「サッカーってのはね。やっぱり僕はその野球やアメフトの方がいいね」
「それとバスケね」
 これにホッケーを入れて四大スポーツです。特にバスケにおいてはアメリカに勝つのはまず不可能な程に圧倒的な強さを発揮しています。
「それね」
「そうだな。バスケで誰かに負けたら凄く悔しいな」
 アメリカはバスケについて言いました。そのバスケについてです。
「けれどサッカーは」
「思い入れの違いね」
 結局はそれでした。
「やっぱりそれがあるかないかなのね」
「そうだな。とにかくサッカーはこれで終わったぞ」
 本当にあっさりしたものです。アメリカにとってのワールドカップはこれで終わりでした。


第千四百九十四話   完


                                      2010・6・29
 
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