博士の挑戦状
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第二百六話
第二百六話 プレイしてみて
博士は小田切君にさらに話した。
「それで面白いであろう」
「はい、どのゲーム」
「それはさっき言った通りじゃ」
「必死に制作しているからですね」
「面白くしようと思ってな」
当時の製作スタッフの人達がというのだ。
「そうしておるからな」
「面白いですね」
「そうなのじゃ」
「そうなんですね」
「それでじゃ」
博士はさらに話した。
「所謂面白くないと評価された」
「クソゲーですね」
「その時そう言われたゲームもじゃ」
「僕がプレイした中にもありましたか」
「あった、中にはな」
「そうでしたか」
「しかしどのゲームも面白かったであろう」
博士は小田切君に言った。
「それはそう評価されたゲームでもじゃ」
「スタッフの人達が必死に制作したからですね」
「面白くしようと熱意を込めてな」
そのうえでというのだ。
「そうしたからじゃ」
「面白いですか」
「左様」
まさにというのだ。
「制作に熱意があるとな」
「面白いですね」
「だから侮れんのじゃ」
「ファミコンのゲームも」
「テレビゲームの原点がある」
博士はこうまで言った。
「その前からテレビゲームはあったがな」
「ファミコンが革命を起こしましたね」
「その通りじゃ、そしてその革命がじゃ」
「定着したんですね」
「今はスマートフォンのアプリでもゲームが出来るが」
「そちらのゲームの原点でもありますか」
「そうじゃ」
博士は言い切った。
「そうであってな」
「プレイしても面白いですね」
「そうなのじゃよ」
「ファミコン恐るべしですね」
「まだあるぞ」
ゲームはというのだ、こう言ってだった。
博士はファミコンのソフトをさらに出してきた、ロムのそれはまだ尽きることがなかったのだった。
第二百六話 完
2024・10・2
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