スーパー戦隊超決戦
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第四十話 決戦の時が迫りその八
「武力は俺達が持っていてこれからもだ」
「持つことだね」
「だが暴力に勇気は必要か」
「弱い相手に振るうなら」
「反撃出来ないと思ってだ」
そのうえでというのだ。
「振るうものなぞな」
「必要ないどころかね」
「持ってはならないな」
「絶対にね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「俺達に暴力は不要だ」
「桃井さんの言う通りね」
「必要なものはだ」
「武力だね」
「そうだ」
そちらだというのだ。
「これは絶対に持っていないと駄目だ」
「暴力は不要で」
「その通りだ、だが圧倒的な暴力を晒される、見せられるとだ」
ラリーはその場合について話した。
「人は向かう気力をなくなる」
「そして無抵抗になるな」
「残念なことに」
ラリーは長老に話した。
「そうなる」
「そして従ってしまうな」
「しかし暴力は許してはならない」
「それならだな」
「暴力を見て抵抗出来なくなっている人を見るとな」
その時はというと。
「我々が動くことだ」
「武力で向かうか」
「いや、もっといい方法がある」
ラリーの返事は冷静なものだった。
「通報すればいい、インターネットで現場を拡散してもだ」
「それでいいか」
「武力を用いるまでもない」
そうした暴力にはというのだ。
「世に知らしめるとだ」
「それでいいか」
「暴力を振るう者は滅びる」
そうなるというのだ。
「確実にな」
「だから武力を用いないか」
「それでいい」
そうだというのだ。
「それでな」
「そうなのか」
「そうです、暴力を振るう輩なぞそれで充分です」
百地も冷静に述べた。
「そうすればです」
「やっつけられるよね」
「はい」
夜野にその通りだと答えた。
「間違っても暴力に対するのではなく」
「頭でだね」
「向かえばいいです」
そうだというのだ。
「もっと言えば対することです」
「そうすることだな」
「そして」
そのうえでというのだ。
「社会的に葬ればいいのです」
「そんな連中はね」
「所詮で済みます」
こうもだ、百地は言った。
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