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新オズのかかし

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第十一幕その五

「面白いところだよ」
「二人で踊る」
「そう、パートナーと息を合わせて」
 そうしてというのです。
「一緒に踊ることがね」
「社交ダンスでね」
「そのことを理解して踊る」
「音楽に合わせて」
「それが大事だよね」
「そうだよね」
 こう二人でお話します、そしてです。 
 さらに踊ってかかしは今度はドロシーと踊りましたがかかしと一緒に軽やかに踊ってそうしてでした。
 ドロシーは笑顔で、です。こう言いました。
「貴方と一緒に踊るのはね」
「どうなのかな」
「とてもね」
 笑顔で言うのでした。
「楽しいわ」
「そう言ってくれるんだね」
「ええ、後で樵ともね」
 今はオズマと踊っている彼を見て言いました。
「一緒にね」
「踊るんだね」
「社交ダンスの時は」
 その時はというのです。
「貴方と樵がいたら」
「絶対に一緒に踊るよね」
「臆病ライオンともね」 
 彼ともというのです。
「そうするわ」
「僕達は君がオズの国に来た時からの友達だからだね」
「お友達は一杯いるけれど」
 それでもというのです。
「その中でもオズマとね」
「僕達三人はだね」
「やっぱりね」
 何といってもというのです。
「絆はね」
「別格だね」
「トトとおじさん、おばさんは家族で」 
 そうであってというのです。
「オズマと貴方達三人はね」
「特別なんだ」
「私にとってはね」
「そうなのね」
「そう、そして」
 それにというのです。
「こうして一緒に踊ることもね」
「欠かせないね」
「そうよ、あの時を思い出すわ」
「僕達の最初の冒険の時だね」
「都に向かって」
 今自分達がいるエメラルドの都にというのです。
「それにね」
「さらにだったね」
「西の魔女をやっつけて」
「魔法使いさんに出会って」
「そしてね」
 そうであってというのです。
「グリンダのところまで行って」
「一旦カンサスに戻ったね」
「その時までの旅が」
 それがというのです。
「本当にね」
「忘れられないね」
「永遠の思い出よ」
「ドロシーにとっては」
「だからね」
 それでというのです。 
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