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新オズのかかし

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第十幕その十一

「いただく時はね」
「マスタードは絶対ね」
「これがあってこそね」
「ホットドッグは最高ね」
「ホットドッグだけでも最高だけれど」
 それでもというのです。
「さらにね」
「最高になるわね」
「ベストのね」
「さらにベストね」
「そうなるわ」
 こう言うのでした。
「まさにね」
「その通りね」
「ハンバーガーでもそうですよね」
 ナターシャは笑顔で言いました。
「マスタードは必要ですね」
「その通りね」
 ヘレンさんはナターシャにも応えました。
「そちらにも」
「そうですよね、ケチャップもです」
 ナターシャはこちらもと言いました。
「必要です」
「そうなるわね」
「やっぱり、ただ」
「ただ?」
「私ロシア人ですが」
 ナターシャはここで自分の国のお話をしました。
「ホットドッグもハンバーガーも好きです」
「そうなのね」
「昔はどちらもロシアではありませんでした」
「アメリカのお料理だからよね」
「どちらも」
「それではね」
「入ってきませんでした、それが入りまして」
 ロシアにもというのです。
「皆食べる様になりまして」
「貴女も食べて」
「そうしてです」
 そのうえでというのです。
「今ではよく食べます」
「そうしているのね」
「外の世界でもそうでして」
「オズの国でもよね」
「そうです」
 まさにというのです。
「今みたいにです」
「よく食べるのね」
「そうしています」
「それは何よりね」
「色々な国のお料理を食べる」
 ドロシーが言ってきました。
「このことも平和にとってはいいことよ」
「その国を知ることになりますね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「皆でね」
 実際にというのです。
「食べていきましょう」
「色々な国の食べものを」
「オズの国でもね」
「そうするといいですね」
「そこからも他の国のことを知られるし」
 ドロシーは野菜スティックを食べながらにこりと笑って言いました、マヨネーズを付けて食べています。 
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