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スーパー戦隊超決戦

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第三十九話 首里城にてその七

「だからだ」
「カレーだけでなくですね」
「沖縄料理も食べてな」
「楽しまれますか」
「そうする」
 こう言って実際にだった。
 それぞれの組織の面々はとある星に首里城のイミテーションを築きそちらでも訓練を行った。そうしてだった。
 そのうえでだ、休憩の時には人間の姿にもなって沖縄を満喫した。だがそれは戦隊の者達も同じである。
 海に釣りに出た時にだ、風花は兄にこっそりと言った。
「海にいた奇麗な人多分ね」
「ああ、有明の方だよな」
「あの態度でわかるわよね」
「人間の姿になっていてもな」
 伊賀崎も言った。
「すぐにわかるよな」
「一目瞭然よね」
「有明の方見たことあるならな」
 それならというのだ。
「すぐにわかるな」
「傍にいる人達だってね」
「本当にわかりやすいな」
「あれで化けてるつもりかな」 
 松尾は真剣に首を傾げさせた、見ればニンニンジャーの面々は波止場においてそれぞれ釣りをしている。
「まさか」
「そうなんだろうな」
 加藤が真顔で答えた。
「あれでな」
「そうなんだ」
「少なくとも知らない人にはわからない」
 彼等のことをというのだ。
「精々変な人達がいる」
「それ位ね」
「クレオンやワイズルーもいたがな」
「あの二人も一目瞭然だったよ」
 それこそというのだ。
「もうね」
「そうだったな」
「そう、本当にね」
「気にしないでおきましょう」
 百地は今も冷静だった。
「遊びに専念しているのですから」
「だったらだね」
「私達もです」
「特に何もすることはないね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「手出しは無用です」
「そうなるね」
「はい、そして」
 そのうえでというのだった。
「私達もこうしてです」
「遊べばいいね」
「そうです、釣れたお魚ですが」
 百地はこちらの話もした。
「キャッチアンドリリースです」
「魚拓取ってな」
 伊賀崎が応えた。
「海に返そうな」
「釣れましても」
「釣った魚は食うんじゃないな」
「今回は」
「それじゃあな」
「はい、それでは」
「釣った魚はな」
 伊賀崎はあらためて言った。
「返そうな」
「海に」
「そうしような」
「こうした遊びもあります」 
 百地は釣りをしつつ話した。
「釣りと一口に言いましても」
「魚拓取ることもか」
「墨と紙も用意しましたし」
 魚拓に必要なこの二つもというのだ。 
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