スーパー戦隊総決戦

　そのうえでだ。また言うのであった。
「俺達もその国には興味が出て来たんだ」
「その為に聖杯も興味がある」
　彼等もここでこんなことを言ってきた。
「けれどな、御前等がそれを邪魔するならな」
「こちらも容赦はしない」
「ちっ、圧倒的過ぎる」
「何なんだこの連中」
　マジイエローとデカレッドが吹き飛ばされ起き上がってから言う。
「本当に前より強くなっている」
「こんな強い奴はじめてだ」
「ボス」
　デカイエローはデカマスターに顔を向けて声をかけた。
「どうしますか？」
「ここは一つに絞れ」
　これがデカマスターの言葉だった。
「いいな、どちらか片方にだ」
「片方にですか」
「マジレンジャーとデカレンジャー、二つのチームで一方に当たる」
　今度はデカピンクに対して答えた。
「いいな、そうする」
「わかりました」
　最初に頷いたのはデカブルーだった。
「それじゃあ」
「そうね」
　マジブルーがデカブルーのその言葉に応えて頷いた。
「これだけの相手だと」
「じゃあまずは」
　デカグリーンはすぐに相手を選びだした。
「どっちがいいかな」
「スレイプニルですね」
　今言ったのはデカブレイクだった。二極神は並んで仁王立ちしている。そのうえで彼等の前に立ちはだかっていた。
「ドレイクの防御力はまずは弱点をあらたに見つけないと」
「絶対に勝てないね」
　今言ったのはマジシャインだった。
「それよりもまずは」
「いいだろう」
　スレイプニルも彼等のその言葉を聞いて応えた。
「それではだ。来い」
「それで俺をどうするってんだ！？」
　ドレイクは戦術を決定した彼等に対して問うてきた。
「まさか誰も来ないって訳じゃねえよな！」
「いや、御前の相手はだ」
「私達よ！」
　ここで、であった。新たに二人の戦士が出て来たのだった。それは。
「えっ、父さん！」
「お母さん！」
　マジレッドとマジピンクが同時に叫んだ。出て来たのはマジマザーとウルザード＝ファイアーであった。
「煌く氷のエレメント！」
「猛き烈火のエレメント！」
　二人はそれぞれの構えを取って名乗った。
「マジマザー！」
「ウルザード＝ファイアー！」
「手前等が俺の相手か！」
　ドレイクはその彼等に対して叫んだ。
「そして」
「我々だけではない！」
　二人はさらに言うのだった。
「蘇りし二人の戦士達」
「我等の新たな仲間達もいる」
「仲間！？」
　ドレイクは仲間と聞いて思わず声をあげた。
「誰だそりゃ」
「我々だ！」
「また蘇ってきたのよ！」
　黒い戦士と緑の戦士だった。彼等こそは。
「邪悪を葬り去る者、黒獅子理央！」
「理央様の愛の為に生き理央様の愛の為に戦うラブファイターメレ！」
　彼等だった。何と彼等も出て来たのだ。
「インフェルシア十冥神二極神の一ドレイク！」
「話は聞いているわ！」
「おや」
　ロンは彼等の姿を見てふとした感じで声を出した。