スーパー戦隊総決戦
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第八話 古都でその六
「マジレンジャーだけじゃないんだ」
「面白いことになっている様だな」
サイクロプスもいた。
「どうやら戦いがいがある状況の様だな」
「そうだねえ。この街も壊しがいがありそうだし」
メデューサもいる。
「どうやら面白い戦いになりそうだね」
「あの連中何なの!?」
ボウケンイエローもその彼等を見て目を瞠っている。
「物凄い気配を感じるけれど」
「十冥神」
マジシャインが答える。
「それが彼等の名前なんだ」
「十冥神」
「それがあの連中の名前」
誰もが彼等の姿を見て言う。
「それにしても恐ろしいまでの気配」
「尋常じゃねえな」
「さあて、ロンに会ったのも久し振りだし」
トードがロンを見ながら話す。
「僕達は何をすればいいのかな」
「要は暴れて叩き潰したらいいんだろうが!」
ドレイクは相変わらずだった。
「この街だってな!叩き潰してやるぜ!」
「ふむ、それならだ」
スレイプニルもドレイクの同調する。二極神のその彼等である。
「一気に全てを叩き潰すか」
「そうだな。それでは」
イフリートもいる。
「誰が最初に行く?俺か?」
「いやいや、待つのだ」
ダゴンが出て来て制する。見ればいるのは八人である。その八人で言うのだった。
「ここはだ」
「待てってのかよ」
「何故だ?」
二極神の二人がそのダゴンに対して問うた。
「ロンが俺達を蘇らせたのはその為じゃねえのかよ」
「また人間の世界を破壊するのではないのか?」
「いえ、違います」
しかしここで言ったのはロンだった。
「私が皆さんを御呼びしたのは別の理由からです」
「別の理由?」
ワイバーンはそれを聞いてまずはいぶかしむ声を出した。
「何かな、それって」
「聖杯です」
ロンは彼等にもそれだというのだ。
「今はそれを探しています」
「それを?」
「何、それ」
ワイバーンに続いてトードもいぶかしむ声を出した。
「覚えてる限りじゃモンサルヴァートにあるイエス=キリストのあれ?」
「はい、まさしくあの聖杯です」
まさにそれだというのである。
「今はそれを探しているのです」
「どういう理由だ、それは」
ダゴンがロンのその言葉に問うた。
「ロンよ、何を考えているのだ?」
「聖杯を探し出してです」
穏やかな口調で話すロンだった。
「そしてそのうえで、です」
「どうするというのだ?」
「私達の国を築くのです」
そうするというのである。
「その為に聖杯の力が欲しいのです」
「その為にか」
「そうです」
まさにその通りだというのだ。
「戦うこともありますが今はそれが主な目的ではありません」
「ちっ、何だよそれはよ」
「詰まらんな」
ドレイクとスレイプニルはそれを聞いてまずはこう言った。
「インフェルシアをもう一回作るとかじゃねえのかよ」
「面白みがないな」
そうだというのである。彼等はだ。
「俺は派手に大暴れしたいんだがよ」
「それはないというのか」
「はい、ありません」
まさにその通りだというのである。ロンはだ。
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