ヘタリア学園
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第千四百八十話 選手までボイコット
第千四百八十話 選手までボイコット
「いやあ、参ったねえ本当に」
「もう参ったとかいうレベルじゃねえよな」
「全くだよ。お兄さんもうお手上げだよ」
フランスは肩をすくめさせてやれやれといった顔をしています。その顔でイギリスに対して言っています。
「まさか選手がボイコットするなんてな」
「試合大丈夫か?」
「さあな。どうしようもねえんじゃねえかな」
最早この域まで達すると怒るとかそういうレベルを超えています。それでフランスも今はこんな風に実にさばさばとしているのです。したくてなっているのではないのですが。
「ここまで来たらな」
「選手が練習しないなんてな」
「監督と大喧嘩したからな」
チームがバラバラという訳です。
「ちょっとなあ。まずいよな」
「だから試合どころじゃねえんだろ」
「そうなんだよ。何かもうあの馬鹿が生徒会長になった時とかポーランドの奴に言って聞かせた時と同じだな」
「絶望か」
「絶望も派手になるともう笑うしかねえよな」
フランスはこんなことも言いました。
「本当にな」
「大変だな、御前も」
「同情はいらないさ、飲もうぜ」
さりげなく自棄酒に入ります。この人はどうなってしまうのでしょうか。
第千四百八十話 完
2010・6・22
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