| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

モーツァルトは天才なのか

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

「発達障害って言われる人よね」
「実際にそうらしいのよ」
「あの人発達障害なの」
「もうそのサンプルみたいな」 
 そう言っていいまでのというのだ。
「人みたいよ」
「あの人がそうなのね」
「それでね」
 明子はさらに言った。
「前モーツァルトのお話したけれど」
「天才がどうかと」
「どうもあの人もね」
「発達障害だったの」
「色々変な手紙書いたりね」
 お世辞にも品がいいものではない手紙が残っている。
「お金見境なく使ったり」
「ビリヤードに使って」
「賭けてね、生活は滅茶苦茶だったらしいし」
「子供みたいな性格で」
「それで音楽には滅茶苦茶集中してだから」
「ああ、言われてみると」
 佳代子もまさにと答えた。
「長嶋さん的ね、あの人も」
「そう、もうね」
 それこそというのだ。
「あの人もね」
「発達障害だったの」
「ピカソやエジソンやダ=ヴィンチもね」
 こうした人達もというのだ。
「そうだったらしいわよ」
「発達障害で」
「あることに夢中になって」
「凄い才能を発揮したりするのね」
「だからモーツァルトは天才でも」
 明子もこのことは認める様になった。
「けれどね」
「それでもなのね」
「そう、発達障害だった」
「そのことは覚えておくことね」
「そうだと思うわ」
「そういうことね」
 佳代子は明子の言葉に頷いた、そしてだった。
 二人で発達障害についてさらに学んでいった、そのうえでこの障害のことをよく知り偏見をなくしたのであった。


モーツァルトは天才なのか   完


                     2024・11・15 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧