ヘタリア学園
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第千四百五十二話 緑と氷
第千四百五十二話 緑と氷
グリーンランドにあるのは雪と氷だけです。アイスランドにあるのも同じでやっぱり雪と氷だけしかありません。木が殆どないのです。
「慣れてるから」
アイスランドはぽつりと言います。
「燻製だって作れるし」
「そか。それでも生きていけるだな」
「うん、何とか」
こうお兄さんであるノルウェーに対しても答えます。
「兄さん達のお家は木が一杯あるよね」
「木には全く困らないだ。あと水にも」
寒いですがそうしたものには困っていません。
「海があるから漁もできるだ」
「僕も海には困ってないから」
それでよくタラを獲って食べています。
「別に」
「そか」
「うん、アイスランドの名前は伊達じゃないし」
雪と氷に覆われているからこの名前になったと言われています。とにかく寒いです。
「だから慣れてる。羊の燻製食べる?」
「食べる」
ノルウェーはぽつりと答えます。
そうして今は兄弟でその羊の燻製を食べるのでした。それは木を使ってはいませんがそれでも美味しいものです。アイスランド名物です。
第千四百五十二話 完
2010・6・8
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