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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその三十

「法律やルールを守らないとヤクザ屋さんでしょ」
「無法者ですね」
「自分達が好き勝手していいっていうなら」
 それこそどんなことでもやりたい放題ならです。
「漫画でも出て来るけれど」
「モヒカンですね」
 ここで新一君はこう言いました。
「それって」
「モヒカンって?」
「核戦争の後の世界に出て来る」
「ああ、あの漫画ね」
 そう言われると私もわかりました。
「胸に七つの傷がある」
「あの主人公の漫画ですね」
「そう、あのバイクに乗っている人達よ」
 何故かあの漫画は悪役はモヒカンだった気がします、そして主人公にいつもやっつけられていました。
「あの人達みたいにね」
「なりますね」
「そうなるわよ」
「ああした無法者にですね」
「あんな人達全然恰好よくないでしょ」
 私は強い声で言いました。
「あの漫画の中でも」
「出て来たらすぐにやっつけられますしね」
「好き放題暴れるだけの人達なんてね」
 法律やルールを無視してです。
「例えああした状況でもね」
「世紀末な中でもですね」
「暴れるだけなんてね」 
 それこそです。
「全くよ」
「格好よくないですね」
「本当に恰好いいのはね」
 そうした人はです。
「ちゃんと倫理を持っていて」
「おみちで言うと教義を守る人達ですね」
「そうよ、悪いことをしている自分恰好いいとかね」
 そうしたことはです。 
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