新ヘタリア学園
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第三千六百六十六話 吉原の謎
第三千六百六十六話 吉原の謎
今は流石にそこまで至りませんが東京、かつての江戸は本当に何度も大火が起こってその都度大惨事となりました。
それは幕末でもありまして。
「吉原、当時の遊郭がですか」
「燃え盛りです」
「それで花魁さん達が逃げない様にですね」
「門を閉じたままにしたので」
「そうですか」
「そしてその時にです」
日本はリヒテンシュタインにお話しました。
「高野長英さんの娘さんが」
「あの蘭学者の」
「はい、訳あってお尋ね者となり」
「最後はお亡くなりになって」
「残された娘さんは親戚の人に売られたのですが」
その吉原にです。
「ちゃん、お父さんと言いながら亡くなった方がおられまして」
「その人がですか」
「そうではないかと言われています」
「そんなお話があるんですね」
「そうなのです」
江戸の街を何度も襲った大火の中で、です。少なくともこの人がどうなったのかは確かなことはわかっていません。
第三千六百六十六話 完
2024・9・27
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