夢幻水滸伝
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第三百六十五話 戦場での会談その三
「それやな」
「共同統治ですね」
「エカテリーナちゃんとタゴールがな」
「三極星のお二人が君臨されていますね」
「共同統治の形でな」
「左様ですね」
「それでわし等もやな」
メルヴィルはアメリカのことに話を戻した。
「棟梁や一人やなくてもええ」
「お二人でも」
「わしとトウェインでもやな」
「そうなるかと」
「そやな」
メルヴィルはまさにと答えた。
「そうやな」
「そうですね」
ルイーザもまさにと応えた。
「柔軟に考えますと」
「それでもええな」
「はい、それでも」
「そやな、ほんまな」
メルヴィルは考える顔のままさらに言った。
「そのことをトウェインと会ってな」
「お話されますか」
「そうしよか」
こう言うのだった。
「あいつと会ってな」
「それでは」
「会談を申し出るか」
「それで提案されますか」
「共同統治をな、また戦ってもおそらくな」
「引き分けですね」
「何度もこんな激しい戦したら」
ルイーザに難しい顔で話した。
「勢力全体が疲弊するわ」
「そうなりますね」
「戦は一番国力使ってな」
そうしたものでというのだ。
「返ってくるもんはない」
「最悪の浪費ですね」
「そやからな」
そうしたものだからだというのだ。
「ほんまな」
「何度も出来へんですね」
「戦自体な、そやからな」
「これ以上はですね」
「したないわ」
メルヴィルはこの本音を出した。
「もうな」
「そのこともあって」
「それでな」
「共同統治もですね」
「申し出るか、後はトウェイン次第やな」
「この話に乗ってくれるかどうか」
「話はわかるが」
彼はそうした者だがというのだ。
「確かな考え持ってるというか」
「何処か頑固ですね」
「わしもそやけどな」
性格にそうした部分があるというのだ。
「その頑固さが出るとな」
「わからへんですね」
「ああ、しかしまずはな」
「お話ですね」
「そうしよか」
仲間達に朝食の場で話した、そしてその頃トウェインもだ。
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