犬の虫歯
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第二章
「白いご飯って砂糖みたいなもんだな」
「糖分が多いんだ」
「そうなんだよな」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「歯にはな」
「よくないよな」
「それで犬にはな」
「犬は人間と違って歯を磨かないからな」
「あまりよくないんだ」
「歯のことを考えるとか」
「ましてやお菓子なんてな」
それはというと。
「絶対にだ」
「あげたら駄目か」
「そうだ、虫歯になるからな」
だからだというのだ。
「本当にな」
「駄目だな」
「ああ、そしてな」
そのうえでというのだ。
「本当に虫歯になるとな」
「よくないな」
「今話した通りにな」
「それでか」
「ああ、ふわりにあげるご飯もな」
「ドッグフードとかだな」
「それをあげるんだ」
そうするというのだ。
「いいな」
「ああ、人間が食べる様なものはな」
「白いご飯もな」
「やらないでおくな」
「これからもな」
こう話してだった。
一家は自分達の食事を食べつつふわりを見た、そして洋介は自分の食事が終わるふわりに笑顔で尋ねた。
「食ったか?」
「ワン」
「ああ、もうお皿空だな」
ふわりの声を聞きつつ見るとそうだった、それで彼女に言った。
「おかわり入れるな」
「ワンワン」
そう言われるとふわりは尻尾を振った、そして実際におかわりを入れるとだった。
ふわりはまた食べた、食べる様子はとても元気で虫歯がないことがわかるものだった。洋介は父と一緒にそんな彼女を見て自然と笑顔になった。
犬の虫歯 完
2024・9・21
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