スーパー戦隊総決戦
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第七話 重要な手掛かりその九
「もうそうしたことには何の興味もないのだ」
「仲間意識ってやつか?」
「まさか」
「だといえばどうする」
何とそうだと返すのであった。
「貴様等が俺に何かをするのか?」
「信じられねえ」
「あの三兄弟がそんな」
「我等も変わるということだ」
またこのことを言うのであった。
「そういうことだ」
「じゃあつまりは」
「御前達は本当にもう破壊や虐殺には興味がないのか」
「それは何度でも言おう」
まさにその通りだというのである。
「俺達は俺達の国を作る。その為に聖杯を手に入れる」
「わかったぜ。それじゃあな!」
「俺達はそれを全力で止める!」
デカレッドとデカグリーンはそれぞれ叫んだ。
「行くぜセンちゃん!」
「うん、バン!」
こうして二人はそのまま三兄弟と闘う。だが暫く闘ってからだった。
「これ位でいいわよね」
「そうね」
フラビージョとウェンディーヌがそれぞれ言うのだった。闘いから一旦間合いを置いてそのうえでの言葉であった。
「シズカも安全な場所まで避難して今頃聖杯探してるでしょうし」
「それならね」
「ええ、これで一旦終わりよ」
こう言うのである。
「撤退ってことでね」
「そうね。それだったらね」
こうして二人が撤退を言うとであった。他の者達もそれに続く。
「よし、それではだ」
「我等も下がるか」
「そうだな」
こうして他の者達も撤退に移る。ブリッツとホンゴブリンが殿軍に出た。
「ではここはだ」
「俺達が務めよう」
「ちっ、どきやがれ!」
デカレッドがその彼等に対して忌々しげに叫ぶ。
「全員逮捕してやる!」
「生憎だが容易にそうなるつもりはない」
「下がらせてもらうぞ」
こう返す二人だった。
「それではだ」
「これでだ」
二人はデカレンジャー達を寄せ付けずそのまま撤退に入った。結局大阪での最初の戦いは引き分けという形に終わった。しかしであった。
「あれ、大阪にもないんですか」
「そうなのでございますです」
戦いが終わり全てのチームが一旦小津家に戻っていた。その木造りの独自の建築構造の家の中でだ。マンドラゴラが一同に話すのだった。
「女王様がお調べになられたのですが」
「女王様って!?」
「どの世界の?」
「僕ちん達のマジトピアの天空大聖者でございますですよ」
「天空大聖者」
「そんな人もいるんだ」
皆それを聞いてまずは目をしばたかせた。彼等の知らない者があまりにも多いということもここであらためてわかったということもそこにはあった。
「とにかくその人が」
「調べてくれたんだ」
「そうなのでございますです」
「それでわかったんだよ」
スモーキーも今はランプから出て話す。
「聖杯は大阪にはないのでございますです」
「別のところにあるんだな、これが」
「それで何処にあるの?」
芳香が彼等に問うた。
「大阪にはないってわかってけれど。芳香ちゃんそれがっかりなんだけれどね」
「何でがっかりなの?」
「だって大阪だったら阪神じゃない」
こう明るく麗に話すのだった。
「だからよ。芳香ちゃん阪神ファンなんだもの」
「今時阪神だったら大阪に限らないんじゃないのか?」
走輔がこう彼女に突っ込みを入れる。
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