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スーパー戦隊総決戦

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第七話 重要な手掛かりその五

「そうやって生きていたのか」
「他の七本槍の面々やヨゴシュタインやシタリ達だって遊園地のアトラクションやイベントで風船配ったりしてるからね」
「お仕事も大変なのよ」
「だから聖杯はどうなったのよ」
 冴はかなり確信をついて話す。
「それは」
「聖杯もいいけれど生きなくちゃいけないのよ」
 シズカはまた言った。
「だからなのよ」
「それでどうするんだ?」
 岳が三人にあらためて問うた。
「御前等。戦う気がないのならいいけれどな」
「生憎ね。気が変わったわ」
「大阪見物は一時中断よ」
 フラビージョとウェンディーヌが六人に言い返す。
「それならね」
「皆、来てくれるかしら」
 二人が呼ぶと後ろからそれぞれたこ焼きやお好み焼き、それにきつねうどんや串カツ、中に鰻がある鰻丼といったものを食べている七本槍の面々が出て来た。
「お勘定は払った?」
「うむ、大丈夫だ」
「ちゃんと払った」
 彼等はそれぞれフラビージョの言葉に応えた。
「丼等を持って来たのは失敗だったが」
「後で返しておこう」
「それで何でこの連中がここにいるのだ?」
 チュウズーボがガオレンジャーの面々を指差しながらウェンディーヌに問う。彼はその手にきつねうどんの丼を持ってそれを食べながら話す。うどんの香りが実にいい。
「ガオレンジャーの者達ではないか」
「何で聖杯を探しているそうよ」
 フラビージョが話す。
「それで出て来たのよ」
「何という奴だ」
「この連中、それで出て来たのか」
「ならばだ」
 ここで七本槍の面々はやっと戦う気になったのだった。
「やるか」
「それじゃあ」
「僕ちん本気だよ!」
 サタラクラは鰻丼を食べながらガオレンジャーの面々に宣言する。
「鰻丼食べて力もあるからね!」
「とにかくだ」
 マンバルバはたこ焼きを食べながらだ。
「御前達との戦いを優先させる」
「うむ、その通りだ」 
 サーガインは串カツだった。
「聖杯を渡すわけにはいかないからだ」
「では行くぞ」
 サンダールはマシンの身体に何故かお好み焼きを食べさせている。
「いいな」
「食いながら話すのもなあ」
 走はそんな彼等にかなり呆れていた。
「っていうか立って食うのはお行儀が悪いぞ」
「何言ってるのよ。大阪じゃ道の真ん中で普通におじさんが寝てるのよ」
 シズカが言わなくていいことを言う。
「それ位何だってのよ」
「いや、それ自体が」
「もうあれだし」
「大体ね、ボウケンレッドだって大阪生まれなのよ」
「何でそんなこと知ってるんだ?」
「そういえば」
 皆このことに思わず突っ込み返したのだった。
「どうでもいいことを」
「本当に」
「いいじゃない。大阪はいいところなのよ」
 シズカは今度はこのことを力説してきた。
「わかったらね、いいわね」
「よし、戦いだな」
「それじゃあ」
「加勢するぞ」
「丁度暇だったしね」
 ここでサキュバス達三兄弟も出て来たのだった。
「それではだ」
「派手にな」
「おっと、そうはいかないぜ!」
 ジャンの声がした。ゲキレンジャーの面々も到着した。
「丁度ニキニキしてたところだ。やらせてもらうぜ!」
「ちょっとシズカ」
 ここでフラビージョがシズカに声をかけてきた。 
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