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おぢばにおかえり

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第八十二話 三人でのひのきしんその二十五

「千里ちゃんもこのことはね」
「気をつけてね」
「そうしていきます、落ち込まない様にして」
「そう、何か言われるとね」 
 そうされると、というのです。
「あれで凄く気にする子だよ」
「意外ですね」
 そう聞くとです。
「何かそんなことは」
「気にしないみたいだね」
「悪く言えば無神経で」
 どうもそんなところがある子に見受けられます。
「本当に何言われてもです」
「気にしないでだね」
「やっていく子に見えるんですが」
「それがだよ、あれで結構ね」
「言われると気にしますか」
「動きも全く変わるよ」
 言われると、というのです。
「怒られると固まったりしてね」
「怒るとですか」
「そうだよ、だから動いてもらいたい時はね」
 そうした時はというのです。
「出来るだけね」
「言わないことですね」
「怒ったりとかね」
「私あの子にはよく怒りますが」
 妹達にも後輩にも怒った記憶はないですが。
「それでもですか」
「そうした怒り方でなくてね」
「また違いますか」
「そう、罵ったり全否定するとか気にしてること言うとかね」
「そうした怒り方するとですか」
「物凄く落ち込むからね」
 だからだというのです。
「出来る限りね」
「そうした怒り方はしなくて」
「丁寧に穏やかにして」
「そうして怒ることですか」
「しっかりフォローする様な」
「怒り方ですか」
「そうするといいよ」
 こう私に言われました。 
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