八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百六十一話 大国とはその九
「何が面もそれも多くキャラが出る」
「そうしたゲームが出たんだな」
「同じゲーム機種でも」
「当時の日本ではファミリーコンピューターが出ていました」
歴史に残る名ゲーム機種である。
「それでは最初は一画面のゲームでしたが」
「それがか」
「変わったのね」
「画面がスクロールする様にもなり」
多くの画面があるだけでなくというのだ。
「出て来るキャラクターもです」
「幾つかだけじゃなくてか」
「増えていったのね」
「そうです、ゲームのジャンルもです」
それもというのだ。
「かなりです」
「増えたか」
「一画面のゲームだけじゃなくて」
「そうなりました、ですがあの人の様な考えでは」
柳田算数の様なというのだ。
「最早です」
「一画面のままでか」
「終わりね」
「はい」
そうだったというのだ。
「それも永遠にです」
「今のなのね」
「画面は一画面で」
そうであってというのだ。
「キャラクターも五つもあれはかなり」
「そんな風だったのね」
「はい」
一九八〇年代のゲームはというのだ。
「もうそうしたもので画面の質もです」
「よくなかったわね」
「音楽もです」
こちらもというのだ。
「今してみてもわかりますね」
「メガもないな」
ダンは容量で話した。
「それこそ」
「はい、そうしたもののままで」
「進歩しなかったか」
「あの人の様なことを誰もが言えば」
「そこで止まるか」
「現代の技術は絶対ではなく」
「科学もそうでだな」
「ゲームも然りです」
こちらもといのだ。
「全くです」
「進歩しないか」
「同じファミリーコンピューターのゲームでも」
同じ機種でもというのだ。
「進歩して数年で見違えるまでに」
「凄いゲームが出来たのだな」
「そしてです」
さらに言うのだった。
「新しい機種もです」
「出来たな」
「新しい機種もです」
ファミリーコンピューターからスーパーファミコンになった、その進歩たるやあらゆる面で画期的であった。
「生まれません」
「まさに何もか」
「進歩しません、科学はです」
この分野の学問それに技術はというのだ。
「進歩するものですね」
「そうでないとな」
「科学でないですね」
「進歩しない、それを放棄した科学はだ」
「意味がないですね」
「科学は学ばれてだ」
そうしてというのだ。
「発展していく」
「そうした習性がありますね」
「本能と言っていい」
科学のというのだ。
「それはな、そしてだ」
「それを放棄したなら」
「もうだ」
ダンは強い声で言った。
ページ上へ戻る