おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。ページ下へ移動

< 前ページ次ページ > 目次

第八十二話　三人でのひのきしんその十二

　新一君も一緒にとなりました、そして。
　何時させてもらうかも決めましたし後は行うだけでした、ですが佐野先輩と高井先輩がこのことを聞いてです。
　凄く心配そうにです、私に言ってきました。
「あの子と美樹ちゃんがひのきしんって」
「大丈夫なの？」
「絶対に嫌なこと言われるわよ」
「それも凄くネチネチと」
「私達の大教会の人にも言ってるし」
「私だって実家の教会の人達にも言われてるのよ」
「やっぱりそうなってますよね」
　長池先輩の時と全く同じなので私は心からこう思って言いました。
「あの子ってそうした子なんですよ」
「あの、確かに私達悪いことしたし」
「そのことは反省してるけれど」
　お二人は項垂れて私にお話してくれました。
「物心つく前からよくしてもらってる人達に言われて」
「実家に帰っても信者さんに言われるのよ」
「何でそんな酷いことしたのって」
「やってないことまで事実みたいに」
「事実も誇張してるし」
「実際より悪くなってるし」
「それが新一君の悪い面でして」
　嫌いな人だと徹底的に酷いことを裏からします。
「私もいつも言ってるですが」
「美樹ちゃんもよね」
「そうした目に遭ってるのよね」
「そうみたいです」　
　先輩ご自身が言われるにはです。
「どうも」
「そうだったらね」
「あの娘が一番動いてたし、あの時」　
　告白されたのは佐野先輩でもです。

< 前ページ次ページ > 目次

ページ上へ戻る

全て感想を見る：感想一覧

おぢばにおかえり

第八十二話 三人でのひのきしんその十二

第八十二話　三人でのひのきしんその十二