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仮面ライダーギーツ 運命の瞬間

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第三十二章

「負ける筈がない」
「勝つしかないな」
「そうだ、今からな」
「お前の頭が動いているな」
「だからですね」 
 五十鈴は浮世の不敵な笑みを見て話した。
「昨日の夜食はカツカレーで」
「朝はお粥にした」
「栄養を摂り」
「戦いの前は軽くでな」
「万全に戦える様にしましたね」
「そうした」
「既に考えているからこそ」
 まさにというのだ。
「食事もですね」
「そうした、ではな」
「戦いになれば」
「万全の状態でな」
 それでというのだ。
「戦うぞ」
「それでは」 
 こうした話をしてだった。
 ライダー達は何時戦いの時が来てもいい様にしていた、そして誰もが朝食を食べ終えて身支度を整えた時にだった。
「ふむ、いい頃だな」
「見ての通りだ」
 浮世はスサノオの声がした方に顔を向けて話しや。
「万全だ」
「なら来てもらいたい」
「戦いの場にだな」
「どういった場所かは話したが」
 そうであるがというのだ。
「その場所には私が案内しよう」
「それはいいけれど帰るにはどうすればいいんだ」
「私が帰す」
 晴家に答えた。
「そうする」
「そうしてくれるんだな」
「約束しよう」
「その約束は守るんだろうな」
「私はこうした約束は守る主義だ」
 スサノオは楽しそうに答えた。
「この言葉で信じてくれるか」
「ああ、今の言葉は嘘じゃないな」
 晴家にもわかることだった。
「確かにな」
「信じてくれて何よりだ」
「それじゃあ」
 沙羅も言ってきた。
「今から案内してね」
「そうさせてもらう、そこにいるライダー諸君全員にな」
「それでどうして案内してくれるのかしら」
「ここから入るのだ」
 スサノオのこの言葉と共にだった。
 ライダー達の前に巨大な黒と赤の渦が出て来た、スサノオはその渦が出てからあらためて話した。
「そうすればすぐに行ける」
「戦いの場に」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だからな」
「これからなのね」
「この渦を通るのだ」
「英寿、行こう」
 ジーンは浮世を見て彼に声をかけた。
「これからね」
「ああ、行くぞ」
 浮世は渦を見据えている、そのうえでジーンに答えた。 
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