金木犀の許嫁
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第二十四話 たこ焼きその十四
「楽しくね」
「飲むのね」
「そうしていこう」
ただ飲むのではなくというのだ。
「これからもね」
「ずっとね」
「二人が一緒でいる限りね」
「私考えてるの」
夜空は微笑んで話した。
「結婚したらお互いお爺さんお婆さんになるまでね」
「一緒にいるんだね」
「八十歳を超えて」
二人共というのだ。
「ダイアモンド婚式を迎える」
「金婚式からだね」
「そこまで一緒にね」
「いられる様にだね」
「していこうってね」
その様にというのだ。
「考えてるの」
「二人共健康でいて」
「お互いを大切にして」
そうしてというのだ。
「事故や怪我にも気を付けて」
「長生きして」
「そしてね」
「結婚してもずっとだね」
「本当にお爺さんお婆さんになって」
二人共というのだ。
「曾孫いえやしゃ孫が出来るまでね」
「一緒にいるんだ」
「そうしましょう」
「いいね、結婚したらね」
「それならね」
「二人で幸せになって」
「その幸せをずっとね」
「お爺さんお婆さんになるまでだね、いや」
佐京は自分の言葉を打ち消してこう言った。
「そうなっても」
「死ぬまでね」
「幸せにだね」
「いられる様にしましょう、難しいけれどね」
「うん、ずっと幸せでいることも」
そうであることもだ、夜空に話した。
「難しいね」
「世の中色々とあるから」
「トラブルやアクシデントは付きものだね」
「だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「色々あるけれど」
それでもとだ、夜空は話した。
「幸せになる様にだね」
「努力することだね」
「二人でね」
「そうだね、結婚したら」
「二人になるから」
だからだというのだ。
「努力していこう」
「そしてこうしてだね」
「飲むこともしていきましょう」
「仲良くね」
「そうしていきましょう」
笑顔で話してそうしてだった。
二人でするめ等を肴にして飲みはじめた、するめは非常に美味かった。
第二十四話 完
2024・5・1
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