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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第一幕その四

「温厚で謙虚でね」
「思いやりもあって」
「しかもちゃんとお仕事して真面目よ」
 ガブガブは先生のこのこともお話します。
「それでどうしていい人に好かれないのか」
「世の中どうしようもない人でも結婚出来てるじゃない」
 トートーはこの現実を指摘しました。
「最後は離婚するのが殆どだけれど」
「先生暴力もパワハラもモラハラもしないから」
 ポリネシアは先生のこのこともお話しました。
「そのこともプラスだよ」
「いや、実際僕は女の人のお友達は多いけれど」
 それでもというのです。
「けれどね」
「交際したことはない」
「一度も」
「告白したこともない」
「告白されたこともないんだね」
「そうだよ、いや告白はね」 
 先生は自分からと言いました。
「最悪地獄に行くこともあるね」
「うちの学園でもそうしたお話あるしね」
「高等部の方に」
「お友達に告白しろって言われて告白したら振られて」
「告白しろって言ったお友達がその後で縁切って」
「女の子達に言われたからってね」
「そんなお話もあるね、告白した彼はずっと支えてくれる本当の親友がいてくれて」
 先生はそのお話もしました。
「後で彼女さんがね」
「本当に出来たね」
「そうなったね」
「よかったよね」
「幸せになれて」
「うん、ただね」
 それでもと言う先生でした。
「こうしたことがある通りね」
「告白は怖いものである」
「最悪地獄に堕ちる」
「そうしたものでもあるんだね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「僕としてはね」
「とてもだね」
「告白は出来ないね」
「地獄に堕ちるかも知れないものだから」
「このお話で振られて裏切られて」 
 そうなってというのです。
「周りから失恋のことを言われて」
「物凄く辛かったみたいだね」
「トラウマになる位に」
「そこまでね」
「そうなるものでもあるから」
 それ故にというのです。
「恋愛はね」
「とてもなんだね」
「先生としては」
「告白は出来なくて」
「恋愛自体も」
「恋愛は天国にもなれば地獄にもなる」
 こう言うのでした。
「無縁でよかったよ、皆もいてくれているしね」
「僕達にトミーに王子」
「皆がいるからなんだ」
「家族にお友達が」
「もういいんだ」
「お仕事もお家もあって学問を好きなだけ出来て」
 それでとです、先生は笑顔で言いました。
「美味しいものも飲んで食べられて」
「幸せだね、先生は」
「もう最高に」
「だからいい」
「満足しているんだ」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。 
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