| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七百五十四話 未成年なのでその十

「葉巻がよ」
「トレードマークだな」
「凄い嫌な奴だけれど」
 イギリスの首相であったので連合では極悪人扱いである。
「葉巻がないと」
「あいつじゃないな」
「そんなイメージよね」
「そうだな」
「昔は誰でもね」
 それこそというのだ。
「大人の男の人は」
「煙草を吸っていたな」
「二十世紀まではね」
 煙草が人類社会に普及してからである。
「煙管もあったしね」
「煙草は誰でもだったか」
「むしろ男の人だと」 
 それならというのだ。
「吸っていない人の方がよ」
「少数派だったな」
「中には未成年でも」
 そうであってもというのだ。
「吸ってる人いたそうよ」
「今もいるな」
「そうなの」
「不良でな」 
 そう言われる者達でというのだ。
「吸ってる奴いるぞ」
「いるのね」
「人がしない悪いことをしてな」 
 そうしてというのだ。
「恰好いいとか思っている奴がいるだろ」
「所謂馬鹿ね」
「そんな馬鹿がな」
「未成年で吸ってるよね」
「煙草をな」
「煙草はただでさえ身体に悪いのに」
 エイミーは眉を顰めさせて言った。
「未成年、まだ身体が完成されていないのに吸ったら」
「わかるな」
「物凄く身体に悪いわよ」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「そうした奴は健康にな」
「悪影響出てるのね」
「長生き出来ないことも多いらしい」
「自業自得ね」
 エイミーは長生き出来ないと聞いて冷めた軽蔑した目になって話した、そこに同情といったものはなかった。
「そんな馬鹿なことしたらね」
「未成年での喫煙なんてな」
「後でくることはね」
「当然でな」
「長生き出来なくなっても」
 それでもというのだ。
「本当にね」
「当然だな」
「ええ、しかしね」
 エイミーは冷たい目のままこうも言った。
「身体に悪いのわかっていて」
「未成年で吸うことはだな」
「しかも法律違反だしね」
「それでもやる奴は今でもいるんだ」
「馬鹿がいるのね」
「昔と同じだな」
「いや、昔でも理解出来ないのよ」
 未成年での喫煙はというのだ。
「絶対に身体に悪いのに」
「することはだな」
「訳がわからないわ」
 本当にというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧