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八条学園騒動記

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第七百五十三話 文豪で色豪その五

「お恵みでよ」
「暮らしていて」
「贅沢もね」
「お恵みでしているから」
「奴隷よ」 
 ジョーは軽蔑して言った。
「エウロパの平民の贅沢はね」
「奴隷の贅沢ね」
「そう、あいつ等は奴隷なのよ」
 連合で最も否定されている言葉を出して言うのだった。
「まさにね」
「だから否定されるのね」
「エウロパの贅沢はね」
「搾取やお恵みによってだから」
「そうよ」
 その為にというのだ。
「否定されるのよ」
「そういうことね」
「奴隷にはなるなってね」
「私達言われてるわね」
「市民であれってね」
 その様にというのだ。
「言われてるでしょ」
「ずっとね」
「市民はいいのよ」
 即ち自分達はというのだ。
「自分で稼いでいるからね」
「そのお金で贅沢していい」
「そうよ、だから同じことをしてもね」
「稼いでいるかどうかなのね」
「搾取やお恵みで贅沢してもね」
 連合が思うエウロパの者達の様にというのだ。
「それはね」
「駄目ね」
「そうよ」
 絶対にというのだ。
「それは間違いよ」
「そうよね」 
 メグもそれは同意だった。
「本当にね」
「お姉ちゃんもそう思うでしょ」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「オムレツを前にして女遊びのことをお話する人は」 
 ジョーにデュマのその行為について話した。
「私絶対にね」
「アウトね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「生理的にね」
「真面目だからね、お姉ちゃん」
「それ以上に女の人として」
 その立ち場でというのだ。
「どうしてもね」
「駄目なのね」
「ええ」
 まさにというのだ。
「本当にね」
「女遊びばかりする人は」
「浮気とか不倫とか」
 ジョーに眉を曇らせて話した。
「生理的によ」
「無理ね」
「どうしてもね、まして男尊女卑で」
 そうした傾向がありというのだ。
「強引にとかでしかも嘘ばかりでモラルもないと」
「そんな人っているわね」
 ジョーも顔を曇らせて応えた。
「世の中って」
「しかもお金に汚くて自分しかない」
「余計に駄目だけれどね」
「こんな人いるでしょ」
「ええ」
 ジョーはその通りだと答えた。 
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