夢幻水滸伝
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第三百四十八話 オクラホマ州掌握その七
「難しいかもな」
「現実として」
「そうかも知れないですね」
「今の我々は」
「いや、諦めへん」
劣勢でもとだ、ガーランドは強い声で言った。
「こうした状況でもな」
「戦い防ぐ」
「そして状況が好転すれば」
「その時にですね」
「攻勢に出る、そやから今はな」
見れば表情も強い、その顔で言うのだった。
「防ぐで」
「わかりました」
「ではこのまま戦いましょう」
「補給路でも」
「航空隊の出撃を増やして」
彼等のことも話した。
「輸送隊の護衛もや」
「増やしてですね」
「そうして防ぎますね」
「そうしますね」
「おらっちも戦うしな」
ガーランド自身もというのだ。
「そうするで」
「はい、それでは」
「その様にして戦いましょう」
「ここは」
「凌ぐんや」
神具を手にだった。
ガーランドはこう言い戦を誓った、劣勢でも補給路を守りオクラホマシチーも守らせた、航空隊の出撃は増え護衛も増えた。
その中でスタインベックとオニールはガーランドと対峙したが。
「やるもんやな」
「こっちも意地があるからな」
ガーランドはスタインベックと向かい合い彼に言葉を返した。
「そやからな」
「戦うか」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「絶対にな」
「勝つっていうんやな」
「最後はな」
こう言うのだった。
「そうするわ」
「そうなんやな」
「この状況でもな」
「言うもんやな」
「自分でもそうするやろ」
ガーランドはスタインベックを見据え彼に問うた。
「同じ状況やと」
「確かにな」
スタインベックも否定せずに答えた。
「それはな」
「そやな」
「それやとやな」
「まだ戦うな」
「最後の最後までな」
それこそというのだ。
「戦うで」
「そうするな、ほなや」
「戦い続けるか」
「そうするわ、補給路かてな」
「自分が補給路に出る様になってな」
そうなりとだ、スタインベックは話した。
「こっちも思う様にや」
「攻めきれてへんな」
「そう思うか」
「こっちの損害は半分以下になった」
ガーランドは自分が補給路で戦う様になってからのことを話した。
「それやとな」
「そこでわかるか」
「よおな、しかし」
それでもというのだった。
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