夢幻水滸伝
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第三百四十八話 オクラホマ州掌握その五
「どうしてもです」
「衝撃も強くてな」
「それが戦になりますと」
それならというのだ。
「多くの損害が出ます」
「そうですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「今思うとな」
「攻めへんでよかったですね」
「街をな」
「それよりもですね」
「こうしてや」
「補給路を攻めていくことですね」
「オクラホマシチーからテキサスに至るな」
そうしたというのだ。
「ルートをな」
「攻めていくことですね」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「徐々にな」
「敵の戦力を奪いますね」
「そして遮断出来たらな」
補給路をというのだ。
「もうや」
「勝敗は決しますね」
「この州のな、そして」
スタインベックはオニールに多くの物資、今手に入れた敵軍のそれを見つつ笑みを浮かべて話した。
「そこからや」
「テキサス州に至れますね」
オニールも笑顔で応えた。
「そうなりますね」
「そやからな」
「今はこうして」
「敵の補給路を攻めていくで」
「線路に道路を」
「空輸もあるけどな」
「そちらも脅かしますね」
「こっちの航空隊を用いてな、敵はこっちには空船はない」
この世界独特の空を飛ぶ船はというのだ。
「ルイジアナ州の方にはあるけどな」
「こちらに回す余裕がないですね」
「今一番激しい戦はあっちでな」
「敵軍もそちらに回していますね」
「空船をな、それはないさかいな」
だからだというのだ。
「飛行船それに何とか実用化した複葉機のや」
「輸送機ですね」
「それを使ってて護衛もつけてるが」
「その護衛は、ですね」
「やっぱり複葉機でな」
この種類の航空機でというのだ。
「飛兵の武器もな」
「ボルトアクションの単発式で」
「こっちは自動小銃で剣は鎧は鉄や」
「こちらは鋼鉄です」
「もうな」
それこそというのだ。
「質は歴然としてて数もな」
「こちらが上です」
「そやからな」
だからだというのだ。
「そうしたところを活用して」
「補給路を攻めていきますね」
「そうしてこな」
「ここは」
「是非共な」
こう話してだった。
スタインベック達の軍は敵の補給路を攻めていった、多くの物資を奪いまた使用不能にもしていった。そうしてだった。
やがて攻めるだけでなく補給路の遮断の動きも見せた、すると。
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