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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七話 義の戦その八

 生徒会室でダルタニャンを横に置きだ。会長の机から問うたのだった。
「一つ決めた」
「決められたとは」
「僕も戦おう」
 こうだ。宗朗に言ったのである。
「君達と共にな」
「おや、考えを変えたんだな」
「少し考えたのだが」
 そのうえでだとだ。宗朗は自分の前に立つ響鬼に話した。
「スサノオだったね」
「はい、その荒らぶる神です」
「かなりの力を持っているのは間違いない」
 そうだとだ。彼は宗朗達に対して話す。
「そして若し彼等が勝利を収めれば」
「この国大変なことになっちゃうよね」
 十兵衛は彼女が考えていることをそのまま言葉に出した。
「もう滅茶苦茶にされて」
「そうだ」
 まさにそうだとだ。慶彦は十兵衛にも答えた。
「徳川家、日の本の政を司る我が家としてもだ」
「捨ててはおけないんですね」
「最初はダルタニャンだけでいいと思った」
 慶彦は明日夢に応えながら自分の右隣に立つダルタニャンを見た。
 そのうえでだ。響鬼達に語ったのだ。
「しかし相手はそれどころではないな」
「何しろあらゆる世界に干渉してきている相手ですから」
「それだけの相手ならばだ。僕も戦わなくてはならない」
 慶彦は確かな顔と声で言い切った。
「君達と共に戦おう」
「有り難うございます、それでは」
「慶彦さんも十兵衛達の仲間なんだね」
「仲間か。仮面ライダーではそう言うのか」
「ああ、言う奴もいれば言わない奴もいるな」
 そこは色々だとだ。響鬼は話した。
「けれどまあ。一緒に戦うんならな」
「仲間になるか」
「そう思ってくれていいさ。さて、そろそろかな」
 慶彦の微笑んでの言葉に応えてだ。すぐにだ。
 響鬼はだ。その表情を少し察するものにして目をやや上にさせてだ。
 こう言ってみせたのだった。思わせぶりな雰囲気で。
「また出て来るかな」
「柳生義仙が」
「あと天草四郎か」
 彼女もだというのだ。
「それとその後ろにいるな」
「スサノオもですね」
「出て来るだろうな」
「わかりました。じゃあ」
「戦いの準備だね」
 宗朗と十兵衛が応えてだった。そうして。
 慶彦を迎えた彼等はだ。一旦また道場に入った。そこでだ。
 またしても飯を食う。今度は。
「この鍋は」
「何かしら」
 慶彦と千姫の兄妹が皆で鍋を食う中でだ。眉を顰めさせていた。
 鍋の中には豆腐に白菜、葱、エノキ、それに白身の魚がある。その魚を食べてだ。
「美味だが」
「食べたことはないわ」
「あっ、この魚はですね」
 宗朗がだ。その二人に説明した。
「河豚です」
「河豚!?」
「河豚というと」
「はい、毒がありますがとても美味しいですよ」
「その毒はじゃ」
 幸村もその河豚を食いながら二人に話す。
「ちゃんと宗朗が取り除いておいた」
「河豚の毒は皮や内臓にありまして」
「それを取り除いてか」
「そうして調理したものなの」
「はい、だから大丈夫です」
 食べてもだ。いいというのだ。
「安心して召し上がって下さい」
「それならいいが」
「河豚を食べるのは正直」
 二人はやや戸惑いながらだ。こう言うのだった。 
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