おぢばにおかえり
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第八十話 教会の仕組みその三十二
「本当にね」
「教会にいさせてもらうにもですね」
「そうよ、好き嫌いが激し過ぎることはね」
新一君みたいにです。
「よくないから、顔に出るし」
「そもそもですね」
「態度にはもっと出るし」
「それがよくないですね」
「絶対にね、それとね」
新一君にさらに言いました。
「新一君はやっぱり生まれが教会の人じゃないから」
「だからですか」
「そう、その分知らないことも多いから」
このことは客観的に見てです、やっぱり教会や布教所に生まれるとその時からずっとそこにいるからです。
「その分ね」
「学ばせてもらうことですね」
「そうよ」
何と言ってもです。
「知らないことがあることは事実だからね」
「そうなりますね」
「まあ教会に入ったら」
そうなればです。
「自然とね」
「覚えていきますか」
「そうしたものだけれどね」
思えばです。
「だから焦ることもないわ」
「教会にお顔出していたらわかってきます?」
「それでね」
「そうしたものですね」
「ええ、それとね」
私は新一君にさらにお話しました。
「教会の人のご家族になって」
「それで教会に入らせてもらうと尚更ですね」
「すぐにわかるわ、住み込みさせてもらってもいいし」
「焦ることなくですね」
「そうなっていくとね」
それで、です。
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