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告白の練習

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第三章

 次第に二人の気持ちは変わってきた、まずは修一がだ。
 公佳相手に告白の練習をしているうちに次第に彼女を意識しだした、そして公佳もだった。
 告白を練習で受けて修一に親密にアドバイスしていて彼女も意識していき。
 偉大に距離が縮まりある日の放課後。
 修一は公佳にだ、強い声で言った。
「俺と付き合ってくれないか」
「え、ええ」
 公佳も応えた。
「私でよかったら」
「これ言っておくけれどな」
 修一は顔を真っ赤にさせて言った。
「練習じゃないからな」
「本当によね」
「お前に告白したからな」
「私もそれで受けたわ」
「そうだよな、何かな」
「一緒に練習しているうちにね」
「告白し合ってな」
 そうしてというのだ。
「好きだって言ってたら」
「私もよ、受けてね」
 公佳は顔を赤くさせて答えた。
「アドバイスしていって」
「そうしていったらか」
「もうあんたのことがね」
「俺もだよ、公佳のことがな」
「お互いになのね」
「好きになったんだな」
「じゃあドストエフスカヤ先輩は」
 公佳は彼の本来の告白相手のことを尋ねた、
「いいの」
「ああ、先輩よりもな」
「私なのね」
「ずっと好きになったよ」
 告白の練習をしているうちにというのだ。
「そうなったよ」
「それじゃあ」
「いいか?」
「私も同じになったから」
 修一を好きになったからだというのだ。
「断らないわ」
「そうか、じゃあな」
「これからはお友達じゃなくてね」
「付き合おうな」
「彼氏彼女で」
「宜しくな」
「こちらこそね」 
 二人で笑顔で言い合った、そうしてだった。
 修一と公佳はカップルになった、それでお互いに話した。
「好きって言ってな」
「それがお互いでね」
「ずっと言い合うとな」
「本当に好きになるのね」
「相思相愛になるな」
「ええ、けれど悪いかっていうと」
 公佳は修一ににこりと笑って話した。
「いいわよね」
「そうだよな、思えばこうなったのも運命かもな」
「告白の練習する様になって」
「ああ、それでな」
「そうね、じゃあ一緒にね」
 交際してというのだ。
「楽しくやっていきましょう」
「これからはな」
 二人で笑顔で話してそうしてだった。
 一緒に手を繋いで学校から帰った、その姿は誰がどう見ても相思相愛であり間にあるものは何もなかったし事実そうだった。だがそうなるまでに何があったかは二人だけが知っていた。


告白の練習   完


                  2024・1・12 
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