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夢幻水滸伝

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第三百四十六話 東西から南北へその九

「そしてね」
「ホイットマン様の軍勢と合流しますか」
「そのうえでね」
 士官にさらに話した。
「テキサス州との境によ」
「向かいますか」
「そうするわ、敵が使った道や線路を使って」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「進撃しますか」
「そうしたものを破壊しているかも知れないけれど」
 それでもというのだ。
「修理しつつね」
「そのうえで、ですね」
「進撃していって」
「テキサス州との境に至るのですね」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「そこで陣形を整えることになるわ」
「そうされますか」
「ホイットマンさんとお話して」
 彼と、というのだ。
「そのうえでね」
「ことを進めますか」
「そうするわ、そやからあの人とね」
 ホイットマン、彼とというのだ。
「これから貝殻でお話して」
「正式に決めますね」
「この動きをね」
 こう言って実際にだった。
 ミッチェルは貝殻を出してホイットマンと話した、まずは自分の合流の後で州境に向かう戦略を話した、すると。
 ホイットマンは彼に実直な声で告げた。
「おいらもや」
「そうお考えでしたか」
「オニールとあいつの軍は撤退してな」
「追い付けへんですね」
「もう列車を使えるだけ使ってや」
 そうしてというのだ。
「昼夜兼行でな」
「撤退したのですね」
「流石に列車をずっと動かされるとな」
 そうすると、というのだ。
「こっちもや」
「追い付けへんですね」
「トラックや戦車ではな、航空戦力もな」
 それで空から攻撃してもというのだ。
「この辺り空港が少ないしな」
「航空機は充分でなく」
「飛兵だけではな」
「攻めきれへんかったですか」
「そやったからな」
「敵に与えたダメージは、ですね」
「ある程度だけやった」
 思う様には、という声だった。
「残念ながら」
「そうでしたか」
「それでな」 
 ホイットマンはさらに話した。
「この州での今後のことやが」
「合流してですね」
「それから話そうか」
「はい、それでは」
 ミッチェルも頷いた、そうしてだった。
 実際に二人は合流してからニューメキシコ州の戦略について詳しい話に入った、ホイットマンは会議がはじまるとすぐに言った。
「州の拠点はやっぱり州都やな」
「サンタフェですね」
「あっちに定めてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「州全体で、ですね」
「戦略を立てていく、軍の主力はな」
「テキサス州との境にですね」
「そや、あそこにや」
 まさにというのだ。 
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