金木犀の許嫁
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第十五話 真田家の人その二
「何かの縁だし」
「だからですか」
「それでね」
「ご一緒でもですね」
「いいわよ。ただ一人暮らし出来ない位に」
「何かある様ですね」
「何かしら」
「そこまではわからにです」
白華もだった。
「ただ寮でもないと」
「駄目なの」
「社員寮は満室らしくて」
このこともあってというのだ。
「ですから」
「寮だとね」
「はい、それがありましたら」
それならというのだ。
「お食事や家事もです」
「かなり楽になるわね」
「そうですが」
「お部屋は一人よね」
「社員寮ですと」
「かなり楽よね」
「ですが」
白華はそれでもと話した。
「その寮が満室で」
「こちらになのね」
「十勇士のお家でお話して」
そしてというのだ。
「真田家もです」
「お話に入って」
「そしてです」
「うちでとなったのね」
「うちのお部屋が空いていましたので」
だからだというのだ。
「決まりました」
「そうなのね」
「それで、です」
白華はさらに話した。
「宜しくお願いします」
「私もなのね」
「いいでしょうか」
「勿論よ。まだどんな人かわからないけれど」
真昼は白華にこう返した。
「実際にお会いしていないから」
「だからですね」
「ええ、だからね」
「そう言われますね」
「人って実際にお会いしないとね」
「噂は噂ですね」
「その人がどんな人かわからないでしょ」
「真昼さんはまだお会いしてないですね」
「だからね」
そうだからだというのだ。
「こう言うわ」
「そうですね」
「だからまずはね」
「お会いしてからですね」
「どんな人かね」
「わかりますね」
「ええ、正直いい人と聞いていても」
白華達からというのだ。
「実際にお会いしていないから」
「そう言われますか」
「ええ」
そうだというのだ。
「本当に」
「そうですね。ですが」
「いい人だから」
「実際にお会いしてもです」
白華は太鼓判を押す声で話した。
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