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偽マフティーとなってしまった。

作者:連邦士官
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2-9話

 高速で後ろから何かが飛んで来て光る。灰色のMS!?
「デルタプラス!リディ・マーセナス!」 

 クシャトリヤにビームが撃ち込まれる。しかしまだ足りない。

 アーガマ級から何かが降りてくる白い‥‥光っているあれは‥緑色!?まさか!

「ユニコーン!」
 降りながらビームマグナムを撃ち、クシャトリヤが少しだけ姿勢を崩す。

『なぜそんな機体を持ち出しているんですか!そんなやり方じゃあ、誰も救われない!』
 バナージじゃねーか!俺、必要ないだろお前!ミネバ何処だ!ミネバを出せ!ミネバを!

『バナージ!』
 まさかその声は本当にプルシリーズかよ!なんでそんな事に!まさかレジオン!?

『マ、マリーダさん!?』
 クシャトリヤから放たれたミサイルでユニコーンが、機体の平衡感覚を失い、落ちる。すかさず、デルタプラスがユニコーンを背中に乗せて飛び上がる。

 二人がいなくなったら、クシャトリヤの狙いは俺だ。高速で近付くクシャトリヤにショットガンを半円を描くように撃ち込み、ついでにシールドミサイルを全て撃ち込み、シュトゥルムファウストを撃つ、クシャトリヤがビームを放つがビーム系統の出力を一度全て止めて、マニュアル操作に切り替えた。

 ビームを機体に十分に引きつけてから内部機関が焼き切れる程に出力を最大にした二本のビームサーベルで切り払い、近付いた形のクシャトリヤに膝蹴りを入れて、離れ際に頭部を2回殴り付け、バルカンを撃ち込み、肩のシールドを射出して、足場にして蹴り飛ばし、クシャトリヤに当てる。

「プルシリーズ!何番目だ!何回目なんだ!そうやってしか自分を扱えないのか!お前はなんの為に戦っている!なんの為にやっている!お前はそうやって操られるだけでいいのか!!ザビ家の妄執、シャア・アズナブルを始めとするジオンの思想!何も変わらない地球連邦政府!すべてがお前を形どる!そこにお前はいるのか?お前はどこにいる?いや、どこにもいない。プルシリーズで成功したのはプルとプルツーのみだろうに!それともお前に流れるザビ家の血がそう縛り付けるなら、解放してみせろミネバ・ラオ・ザビ!」
 難しいことは解決できそうな人物に投げるのがいい。実際、プルシリーズとやり合うとか出来ないわ。俺はニュータイプじゃない。

『何を言う!私達は完成された生き物だ!お前たちとは違う!ニュータイプだ!いずれは我々が地球を管理するはずだ!』
 プルシリーズが地球や議会を全て仕切るとかどんな世界だよ。官僚機構も議会も地球の市民も全てプルシリーズとか‥‥多分、みんなプルシリーズで情報共有しているし、逆らう人間もいないだろうからある意味うまくいくかもしれないが独裁だぞ!それ。

 ジョージ・ジョンソンが言っていた多数派による独裁‥‥プルシリーズでそれをするつもりか!?ジョージ・ジョンソン!どれだけ準備していたんだ!

「しかし、お前も生き物だろうに!それでは機械になるぞ!」
 クシャトリヤが飛ばすミサイルをショットガンで叩き落とす。

『ただの人間のお前に私達のなにがわかる!完成された人間のあるべき姿が私達だ!そう、マスターもドクターも言った!情報も感覚も共有できるのなら、痛みを知って手加減だってできる!』
 続いてクシャトリヤがファンネルミサイルを飛ばしてくる。それを盾を投げて防ぐと予想が的中したのを理解した。

「やりやがったな!アナハイム!痛みを知って、同じようなクローンやデザインベイビーだからこその憎しみだってあるだろうに!!」
 ジェガンのエンジンを吹かすとまもなく、おそらくリディとバナージが再突入してきて通信を開始する。

『ニュータイプならわかり会えるはずだ!正気に戻ってマスターとか言うのをやめてください!貴女は貴女という個人なんですよ!』
 より緑に輝くな!怖いんだよその機体!サイコフレームって何だよ!頭イデかよ!

『撃て、バナージ!可能性に殺されるぞ!また俺に撃たせるつもりか!』
 やっぱり、お前、リディかよ!主要キャラが来たからもうやめていいよなマフティーを!

『触りさえできれば可能性に殺されません!可能性で今度は救うんです!』
 クシャトリヤがバナージ達に気を取られてメガ粒子砲のエネルギーを溜めているうちにビームサーベルで斬りつけるとこちらを向くがもう遅い!

「イグニッション!炸裂ボルトぉぉぉぉ!」
 増加装甲からボルトが炸裂し、プロペラントタンクをドロップしてクシャトリヤに衝突させ、均衡しているビームサーベルにシールドクローを射出、そして、ボックスタイプビームサーベルが火を吹く。

『足りなかったようだな!旧人類!』
 いや、十分さ。

「新人類になったつもりなら、バナージ達を忘れてはいけないぞ!プルシリーズ!」
 クシャトリヤにバナージが触り、光が広がる。すぐさまバックステップで離れるとクシャトリヤは機能を停止した。やっぱり、サイコフレームってオカルトだわ。イノベイターよりおかしいわ、これは間違いなく。

 このニュー・プルシリーズの話を加味するとプルシリーズはイノベイド的な立ち位置にあって、なのに割と従順らしい。イノベイドは欠陥だらけで金色の大使の慰み者ぐらいが丁度よいのだろう。と言うかイオリア自体ちょっと意味わからないんだよな。

『そこのジェガン!お前は何者だ!』
 リディ、やめてくれよ。バナージが武器を構えてるだろ。ジェガンでユニコーンとデルタプラスは厳しいよって、あの青い粒子は‥‥ペーネロペー!?ハサウェイなんとかしてくれ!

『俺はハサウェイ・ノア、ブライト・ノアの息子でもある。そこのパイロットはマフティー・ナビーユ・エリン。反省を促すだけで世界に虹を見せた男だ。サイコフレームが放つバイオリズムで感じるだろうに聞く行為は無意味と知れ。』
 今すぐぶっ放そうとするのはやめろ。アナハイム製ガンダムファイトじゃないんだよ!頭部を破壊されたものは負けならば、ハサウェイとリディは破壊されてるようなものだから即落ちだろう。宇宙世紀のアスラン・ザラのリディ、でもアスランより弱いんだよな。

「ハサウェイよせ。バナージ・リンクス君にリディ・マーセナス君。話は後で聞こう。今は人狩りを止めねばならない。それにそこのプルシリーズにも話を聞かなくてはな。もし、火星から来たのなら、いつ地球をオリュンポス砲が貫くかわからないし、木星が動き出すかわからない。木星はMSを装備しているらしいからな。」
 ふたりとも、とりあえずは戦うつもりは無いようだ。現状を見るとMSこそは居なくなったがマンハンターが市民が持ち出した猟銃や護身用の銃や火炎瓶などで数の暴力により、逆に虐殺されかかっている。

 マンハンターのヘルメットは引き剥がされ、タイヤを被せられ火をつけられたりしている。やりすぎだ。いくら命が軽い宇宙世紀だといえど人権はある。いや、宇宙世紀の事件を考えたらない気もする。多分あると思う。でも、レビルが始めたニュータイプ研究所があぁなってるからな。やっぱり、宇宙世紀はクソでは?

「よせ!戦いは終わった!同じ地球圏の民を虐殺するな!マンハンターと同じになる!マンハンター達よ助かったと思うな!これは今までマンハンターが積み上げてきた業であり罪の対価だ!過ちを過ちとして認めれないからそうやって繰り返す!憎しみの終わらない輪舞曲を踊るというのなら!マフティーとしてそのメビウスの輪を断ち切る!それがマフティーと言うものだ!」
 これぐらい言っておかないとリディが暴発するかもしれない。あいつ前科持ちニュータイプだからな。頭カテジナ化してたし、カテジナより粘着質さはないけれど。言ってもカテジナは被害者意識がある加害者だからな。ウッソはシャクティとルペ・シノ、カテジナと女運が悪過ぎる。

 シャクティは悪い女ではないが頭シャクティだし、ルペ・シノは自分が母親になりたがってる芸人‥‥ファラ・グリフォンがわりと良識的で強化人間にされてもカテジナより良識的だからな。2回も良識的と思ってしまうほどにカテジナは確立された地位を持っている。

『マフティーとは一体何なんですか?』
 バナージ、それは知らないよ、でもこうも言わないと宇宙世紀人は止まらないだろ?と言うかそもそもお前なんでユニコーンに乗ってるの?勝手にユニコーンが合体して飛んできたのか?Gガンダムかゲッターなのか?やっぱりサイコフレームは害悪だわ。フェネクスは核で焼き払われてください。

「それよりも何故、ユニコーンに乗っている?ユニコーンで何を見ている?この事態にミネバ・ラオ・ザビは何をしている?マンハンターに元ジオンが殺されていたのに、何もしていない。元ジオン以外にもスペースノイドにアースノイドにどんなものでも弾圧されていた。抑圧に対するささやかな武力によらない反抗だって彼女なら出来たはずだ。オードリー・バーンでも良いが、血の宿命は死しても使われる。シャア・アズナブルはそれをしていた。ハマーン・カーンもだ。彼女は何を見ている?」

 いや、アクシズまではしなくてもいいけどラクシズみたいなのはやめて表舞台に出てきたら、ブッホの貴族主義だってぶっ壊せただろ。バナージ、カミーユ、ジュドーをブライトとケネスとセイラがまとめてシーブックが合流すればスクラップ工場もどきのロナの妄執をぶっ壊せただろ。人類に絶望したのか?だからって、俺が踊らされている舞台を見たら登って来るとか止めろよマジで。

『オードリーは宇宙でA.G.E.を抑えようとしています!』
 抑えれてないじゃねーか!デラーズやグレミーだってそこそこまとめられると思うぞ。ハマーンやシャアなら尚更だ。情けない大人たちはそこら辺は特化してるからな。ガンダムは人間性を捨てれば捨てるほど人が集まるって、黒歴史が証明しているから。黒歴史と言えば、ロランとソシエの成人式ってやっぱりそう言う事をする祭りなのか?ディアナのやり方は間違ってる。

「しかし、抑えられていないから人々は、こうなっている。過程よりも人は結果を見がちだ。成果主義は成果を挙げれば何をしてもいいとなる。だから、ザビ家やジオン一族は祭り上げられている。旧暦を見ればソ連やナチスと言ったような人々も支持されていた。植民地もそういうものだ。血による呪縛は血に抗う高貴な姿を見せてこそのものだ。」
 貴族主義が正しいならムーンレィスは正しいとなるがポゥですら出世が出来るガバ組織だぞ。依存するタイプの人間があぁやって武器を振り回せるのが正しいとするのなら、ロナ家は潰えたほうが良い。

『全てはマフティーとして、こうやってきた貴方のようにはいきませんよ!』
 ふざけんなよ!うまく行ってないわ!ブレーキがないジェットエンジンを搭載した自転車を転ばないように、ぶつからないように操縦させられてる俺の身にもなれ!今すぐにでもコロニーと核による応酬を始めそうじゃねーか!頭の中身がC.E.なのかよ宇宙世紀人はさ。宇宙世紀とコズミック・イラの融合なのか?融合解除するわ!俺とお前で超融合じゃないんだから許してくれよ。

「上手く出来ていれば虐殺は起きてはいない。俺は何もできてはいない。何もな。」
 シャアなら上手く行ったかもなと呟いた所で、やっぱりあのこれが若さか芸人は多分、上手く行かないわ。ガルマか絶望していないドゥガチとかフリット爺さんとかじゃないと。カミーユはクラッシャーだからお断りします。

『それは‥‥。』
 風を感じる。雲を割くなにかを感じて空を見るとサイコガンダムMk-IIがいた!ジャックか紅茶野郎のどっちかは知らないがボスラッシュはやめろや!お前ふざけんなよ!オールドタイプの俺がどうやってサイコガンダムと戦うんだよ!

「バナージ!リディ!来たぞ!サイコガンダムMk-IIだ。敵も色々と抱え込んでいるようだな。行くぞ!」
 といったとこで、ザメルやヒルドルプにアプサラスIII、サイコガンダムにガンタンクやガンキャノン、ライノサラスなどの砲撃機に集中砲火を浴びて動けなくなった所をゼク・ツヴァイとEx-sガンダムに市民が奪取した61式戦車や装甲車に対空砲が織り成す、対空砲火に巻き込まれて、リディがデルタプラスで撃ち抜いて倒した。

 戦いは数なんだなやっぱり。圧倒的な質量がもたらす高火力はこっわ。そりゃあ、地球連邦もバーミンガムを建造するわ。

『で、あとはあのアーガマで話を聞こうじゃないか。ブライト艦長がいるアーガマに行くぞ。バナージ!』
 嫌なんだけどハサウェイも付いてきてるし、何よりSFSがないと思っていたら、Gクルーザーに乗れとされた。渋々乗ろうとしたが思い出す。

「おそらく、それらに乗ってるだろうプルシリーズを引きずり出さないといけないから遅れる。少し待ってくれよ。」
 プルシリーズだからなぁ、どんなのが出てくるのかみんなプルツーみたいなものだとしても身体能力が違いすぎるから嫌だなと思いつつ、俺はジェガンから降りてプルシリーズを縛り上げるために歩き出した。本当に嫌だなプルシリーズ。勝てないもの身体能力では。

 
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