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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその十五

「我々の教育をだ」
「改革してですね」
「優れた人材を多く擁すればな」
「それでいいですね」
「エウロパの教育はエウロパの発展の為に多くの人材を育て擁するものだが」
 それがギルフォードの出した改革だというのだ、八条はその改革を一目見ただけでもうそれがどういったものか理解していた。
「我々は様々な分野でだ」
「それぞれの歩く道で、ですね」
「優れた人材になる様な教育だ」
「国家の為になるのではなく」
「それぞれの分野でな、そしてだ」
「それがですね」
「連合全体にとっていいことになる」
 その教育の在り方がというのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「そうだ、多くの芸術家も育ち」
「文化も栄えますね」
「そして政治家も官僚もそうなり」
「他の職業もですね」
「経営者も技術者もな」
 そういった職業の者達もというのだ。
「優れた人材として連合で生きてだ」
「それぞれの分野で活躍し」
「連合を豊かにしてくれる、連合にいれば」
 それでというのだ。
「いい、優れた人材はな」
「その考えだからですね」
「いいことだ、だからだ」
「それで、ですね」
「我々は連合のやり方でな」
「優れた人材を揃えることですね」
「市民一人一人がそれぞれの分野で活躍する」
 教育で得た能力でだ。
「それでいいのだ」
「そういうことですね」
「そうだ、今連合でも教育改革の声が出ているが」
「エウロパとはまた違った方法で」
「各分野で優れた人材を多く擁し」
「エウロパを凌駕する」
「そうすることだ、だがエウロパは侮れない」
 このことも事実だというのだ。
「どうしてもな」
「あの国はですね」
「よく知能指数や運動能力は連合の方が上と言われるが」
「体格も」
「そんなものは個人差に過ぎず」
 それでというのだ。
「努力次第でだ」
「どうにかなりますね」
「知能指数も運動能力もな」
「そして体格も」
「体格も世代を重ねるごとに変わる」
 これもというのだ。
「同じ人間だからな」
「大した違いではないですか」
「エウロパの平均身長が一九〇になることもな」
 連合の平均身長に並ぶ位にというのだ。
「世代を重ねるとな」
「そこで、ですね」
「変わる、食事がよくなればな」
「それで変わりますね」
「数十年も経てば十センチは伸びる」
 エウロパのそれはというのだ。 
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