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ハッピークローバー

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第百二十六話 複雑な立場その十二

「ましてや自衛隊とはね」
「全く違うわね」
「自衛隊のお食事はちゃんとね」
 一華は言った。
「三食あるし」
「他の福利厚生もね」
「どう見てもあそこよりいいしね」
「北朝鮮は問題だらけよね」
「何よりも食べものがないのが」
「というかね」
 理虹は首を傾げさせて言った。
「徴兵制って結構な国にあるわね」
「そうそう、お隣だってそうでね」
「欧州でもそうでね」
「男の子はね」
 それこそとだ、一華は理虹に話した。
「他の国だと」
「結構徴兵制でね」
「兵隊さんになるわね」
「それも現実よね」
「イタリアの人で」
 一華はこの国の人の話をした。
「フランスにもいて」
「どっちの国も兵役あるわね」
「そう、それで両方の兵役にね」
 イタリアの兵役にもフランスのそれにもというのだ。
「行った人いたそうよ」
「そうなのね」
「歌手の人でね」
「両方も凄いわね」
「日本にいたらわかりにくいことだけれど」
「徴兵制ある国は多いのよね」
「それで兵役が義務なのよね」 
 国民のというのだ。
「それがわかっていない人もね」
「多いわね」
「本当にね」
 三人でこうした話をした、そしてだった。
 富美子は一華にだ、考える顔になって尋ねた。
「女の子にも徴兵制がある国もね」
「そうそう、あるわね」
 一華はまさにと応えた。
「中には」
「あんた運動神経いいから」 
 それでというのだ。
「徴兵制があったらね」
「女の子にも」
「行くかもね」
「その時は行かないとね」
 どうしてもとだ、一華は富美子に答えた。
「やっぱり」
「行くのね」
「ええ、戦争になったら嫌だけれど」
 兵役に就いている時にというのだ。
「やっぱりね」
「いざとなったら」
「行かないとね、まあ実際日本でね」
「徴兵制になるか」
「その可能性はゼロみたいね」
「自衛隊の人達って専門職だから」
 それぞれの職種のだ、そうした意味において自衛隊という組織は技術者の集団と言っていいのである。 
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