夢幻水滸伝
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第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その四
「降る敵の将兵はな」
「一旦捕虜収容所に送り」
「そこで静かにしてもらいますね」
「戦が終わるまで」
「戦が終わったら仲間になるんや」
だからだというのだ。
「無体なことはや」
「しないことですね」
「昨日の敵は今日の友ですので」
「だからですね」
「普通に接することですね」
「そや、収容所でもな」
そちらに入れてもというのだ。
「ちゃんと衣食住は保証して」
「清潔な場所で過ごしてもらう」
「それも穏やかに」
「そうしてもらいますね」
「そうするで、あと獣やモンスターもな」
軍にいる彼等もというのだ。
「戦力としてや」
「用いますね」
「その為に鍛えてきましたし」
「そうしていきますね」
「そうするで、そっちの数も優位に立ってる」
敵軍と比べてというのだ。
「それでや」
「彼等も用いる」
「我等と同じく」
「そうしていきますね」
「そしてダメージを受けたらな」
使役している獣やモンスター達がというのだ。
「しっかりと回復させて死んでもな」
「復活させますね」
「人と同じく」
「そうさせますね」
「獣やモンスターも仲間になるモンには魂がある」
それが備わっているというのだ。
「そやからな」
「だからですね」
「それで、ですね」
「大事にしていきますね」
「彼等も」
「使い捨てにしたらあかん」
絶対に、そうした言葉だった。
「ほんまな」
「左様ですね」
「それはなりませんね」
「どういった者でも」
「自分が使い捨てにされたら嫌やろ」
そもそもという口調でだ、ホイットマンは話した。人を使い捨てにした事例としてスターリン時代のソ連があるが日教組はそのソ連に思想的影響を強く受けている。
「そやろ」
「無論です」
「誰がそうされたいでしょうか」
「そうした場所にはいたくありません」
「すぐに去ります」
「そんな組織は潰れるわ」
ホイットマンは顔を顰めさせて言い切った。
「間違いなくな」
「その時はよくとも」
「必ずそうなりますね」
「やがては」
「人がおらん様になってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「左様ですね」
「そしてそれは獣やモンスターも同じですね」
「我々と同じく命がある」
「そうした存在なので」
「武器や兵器も使い捨てにしてたらそのうちなくなるわ」
そうしたものもというのだ。
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