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スーパー戦隊超決戦

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第十一話 日本全土を探しその一

               第十一話  日本全土を探し
 萩を歩き回ってだ、マトリンティスの兵達は話していた。
「最近給料も上がってな」
「しかも仕事時間も短くなって」
「福利厚生もよくなって」
「仕事しても嬉しいよな」
「全くだよ」
 こう話すのだった。
「メタルエー様も優しくなったし」
「俺達を労ってくれる様になって」
「ホワイトになったよな」
「有り難いことだよ」
「私も考えを変えました」 
 そのメタルエーも言ってきた。
「やはりそうしたこともです」
「考えないと駄目ですね」
「部下のことも」
「俺達兵隊のことも」
「そうした考えになりました。ですから」
 それ故にというのだ。
「これからはです」
「ちゃんとですね」
「俺達のこともですね」
「考えてくれてですね」
「待遇をよくしてくれていますね」
「ガイアークという組織があり」
 メタルエーはこの組織の名前を出した。
「非常に部下想いだったとのことで」
「ああ、三人の大臣がいる」
「あの組織ですね」
「大臣同士も仲のいい」
「あの組織ですね」
「お手本としてです」
 そうしてというのだ。
「私達もやっていきたいです」
「それはいいですね」
「あの組織ホワイトで有名ですし」
「あちらを理想にしてくれるならです」
「俺達も嬉しいです」
「これからは違います」
 メタルエーの言葉は明朗なものだった。
「働く者達のことも考え」
「そうしてやっていくんですね」
「和気藹々として」
「そうですね」
「我がマトリンティスも」
 自分達もというのだ。
「そうしていきましょう」
「はい、そうしていきましょう」
「前はどうあれです」
「これからは」
 マトリンティスの兵達はメタルエーの言葉に小躍りする様に応えた、そうしながら萩の街を歩いていた。そうしてドクターマンを探していたが。
 人間の姿になっていてだ、そのうえで。
 彼等はゴセイジャーの面々とすれ違ったが気付かずこうした話をした。
「あれっ、何か」
「今知ってる人達じゃなかったか?」
「擦れ違った人達は」
「違うか?」
「そうでしたか」
 メタルエーも気付かなかった、そのうえで言うのだった。
「先程」
「はい、何かです」
「何処かで会った人達でした」
「もう何処かに行きましたが」
「そんな気がします」
「そんな気がするだけでは」
 メタルエーはそれならと述べた。
「特にです」
「気にすることないですか」
「別に」
「そうですか」
「人違いで何かしては駄目ですし」
 こうも考えてだった。
「ここはです」
「何もないならですね」
「それでいいですね」
「それなら」
「はい、このままドクターマンを探しましょう」
 擦れ違った面々がゴセイジャーとは露にも思わずだった。 
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