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八条学園騒動記

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第七百四十六話 ベーグルその六

「決してです」
「行わないですね」
「はい」
 そうだというのだ。
「若しそれを行いますと」
「物凄い罰則を受けますか」
「ユダヤ教は叱責では済みません」
「旧約聖書凄いですよね」
 ウエンディも言ってきた。
「それこそ」
「左様ですね、神罰がです」
「物凄く出ますね」
「そして今の我々もです」
「罰則がありますね」
「罪には罰を」 
 ラビの人は厳かな声で話した。
「それがユダヤ教です」
「容赦せずに」
「そうです、教義も厳しければ」
 それと共にというのだ。
「罰則もです」
「厳しんですね」
「左様です」
 まさにというのだ。
「ユダヤ教は」
「そうですね、やっぱり」
「旧約聖書に従って。ですから食べものもです」
「残さないですか」
「流石にこのことで重い刑罰にはなりませんが」
 それでもというのだ。
「罰金にはです」
「なりますか」
「はい」
 そうだというのだ。
「これが」
「やっぱり厳しいですね」
「でしょ?だから他の国から結婚とかなしで入信したい人なんてね」
 アンはウェンディにどうかという顔で話した。
「それこそよ」
「激レアなのね」
「そうなのよ」
「そういうことね」
「カードゲームの激レアカードなんてね」 
 この時代でもあるそれはというのだ。
「まだまだね」
「甘いの」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「最早ね」
「そこまで少ないのね」
「連合全体で厳しいってわかっているから」
 それが為にというのだ。
「入る人が極端に少ないのよ」
「布教もしていないし」
「そう、あくまでね」
 ユダヤ教はというのだ。
「イスラエルだけのね」
「固有の宗教なのね」
「民族の宗教だから」
 ヘブライ民族となる、イスラエル人は。
「だからね」
「布教もしないのね」
「シナゴーグはあっても」
 宗教施設はというのだ。
「それでもね」
「布教活動はしなくて」
「それでね」 
 そのうえでというのだ。
「やっていってるのよ」
「そのことがつくづくわかったわ」
「それでイスラエル人やユダヤ系の人は何かあったら」
 日常でというのだ。
「ここにね」
「シナゴーグになのね」
「来るのよ」
「そうなのね」
「それでラビの人にお話するの」
「そこは他の宗教と同じね」
「むしろね」
 ウェンディにさらに話した。 
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