おぢばにおかえり
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第八十話 教会の仕組みその十七
「上下関係よりも」
「人同士のお付き合いですか」
「それは仰木さん見ればわかるでしょ」
他ならない新一君がいる布教所の所長さんです。
「あの人をね」
「あの人色々なお付き合いありますね」
新一君もそれはと答えました。
「言われてみますと」
「あの人がね」
まさにです。
「今のお話だと」
「まさにそのままですね」
「言える方よ」
「そうなんですね」
「そう、おみちは人同士のお付き合いで」
上下関係ではなくてです。
「軍隊みたいじゃないの」
「一列兄弟ですね」
「新一君にしても」
「兄弟ですか」
「だから普通によ」
「皆さんに受け入れてもらってるんですね」
「新一君評判いいのよ」
このこともお話しました。
「奥華の中でね」
「そうなんですか」
「まだ高校生だけれど」
それでもです。
「おみちに熱くて真面目だって」
「そうなんですね」
「しかも明るくてね」
こうしたことが実際に評判です。
「悪いこと言わないし」
「嫌いじゃないと言わないです」
「そうしたところがいいって言われて」
それで、です。
「毎日詰所にお顔出してるし」
「もうそれは先輩がおられたら」
「私?」
「はい、何があってもです」
それこそというのです。
「お邪魔させてもらっています」
「何があってもなのね」
「そのつもりでそうさせてもらっています」
「本当に何で私がいるからがわからないけれど」
こんな小さくてしかもブスと言われたことがある人間がいても仕方ないと思うんですが。そう思いながら新一君に言いました。
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