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オズのヘンリーおじさん

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第十幕その七

「大人でも違うからね」
「身長は二メートルあったりして」
「そして毎日激しいトレーニングをしていて」
「食べることもお仕事のうちだから」
「もうだよ」
 それこそというのです。
「わし等とは違うよ」
「食べる量がね」
「そうだよ」 
 まさにというのです。
「あの人達は」
「そういうことね」
「こんな丼を何杯も食べたら」 
 それならと言うトトでした。
「あそこまで大きくなれるんだね」
「体重で私の何倍もあるのよね」
「うん、オズの国でもプロレスラーの人達がいて」
「力士の人達もいるけれど」
「どの人達もね」
「大きいわね」
 トトにお豆腐を食べつつ言いました。
「本当にね」
「ドロシー達の何倍も体重あるね」
「体格もね」
「全く違うよ」
「巨人もオズの国にいるけれど」
 それでもと言うエリカでした。
「ああした人達もね」
「巨人って言っていいわね」
「そうね、もうね」
「だから食べる量も違うわ」
「そうなるわね」
「そして巨人の人達になると」
 オズの国にいる、です。
「食べる量はね」
「とてつもないわね」
「背が十メートル以上あって」
 そうしてというのです。
「体重もトン単位で」
「それだけに食べるんだな」
「巨人の人達は」
「そうよ、それで巨人の人達って数は凄く少ないけれど」
 それでもというのです。
「色々なところで暮らしていて」
「ああ、そうらしいな」
「私達はよく知らないけれど」
「森や山、氷原や海で暮らしていて」  
 そうしてというのです。
「中には炎の国や湖の底で暮らしている人もいるわ」
「炎の国か」
「オズの国の島国ね」
「全部炎に包まれていて」
「凄く熱い国ね」
「そう、元々は北欧神話の国で」
 それでというのです。
「国の全てが燃えていて物凄く熱くて」
「それならそこにいる人達もか」
「巨人の人達もなのね」
「全身燃えているの、ただそこから出ることは殆どなくて」
 炎の国からというのです。
「オズの国の人達だから」
「悪い人達じゃないか」
「そうなのね」
「巨人って外の世界だと狂暴ってイメージがあるけれど」
 それでもというのです。
「けれどね」
「そうでないね」
「優しい人達ね」
「穏やかで素朴で」
 そうした気質でというのです。
「凄くね」
「いい人達か」
「そうなのね」
「そうなの、私も時々お会いしてるけれど」
 オズの国を冒険する中で、です。 
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