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夢幻水滸伝

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第三百四十二話 南進開始その十一

「ここはな」
「わかりました、ではです」
「その様に攻めましょう」
「まずは雷撃ですね」
「それを行いますね」
「それから砲撃や、こちらもな」
 砲撃即ち大砲もというのだ。
「性能はこっちが上やろ」
「はい、威力も射程も」
「もっと言えば命中率もです」
「そして発射から次の砲撃までの間も短いです」
「数もちゃうが」
 こちらの方が多いことは言うまでもない。
「そやけどな」
「そうしたものを用い」
「そうしてですね」
「こちらは攻撃を受けずに攻撃を行う」
「そうしますね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「そうしてくで」
「わかりました」
「それではです」
「まずは雷撃を行い」
「次に砲撃と行きましょう」
「降る敵は受け入れるで」
 エリカはこう言うことも忘れなかった。
「ええな」
「はい、承知しています」
「やがて我々の仲間になります」
「戦が終われば」
「だからですね」
「そういうことはせえへんでな」
 それでというのだ。
「あくまでな」
「敵同士であるのは今だけです」
「戦が終われまそれが変わります」
「だからですね」
「降った敵は受け入れ」
「捕虜は丁重に扱いますね」
「仲間になる人等を粗末にしたらあかん」
 絶対にというのだ。
「そやからな」
「はい、降った敵は受け入れ」
「そして仲間にしましょう」
「そうしましょう」
「その様にな」 
 こうしたことを命じるのも忘れなかった、そうして敵艦隊への雷撃と砲撃を行った。敵の艦艇は次々と炎と煙を噴き上げてだった。
 動きを止めるか海の底に沈んでいった、彼等は三割近くの戦力が失われたところで白旗を掲げた。当然エリカはそれを受け入れた。
 そして彼等を武装解除させたうえで彼等を連れてニューオーリンズに向かった。そのうえで艦隊を港に向けてだった。
 空に航空戦力を展開させ艦隊を海に展開させたうえで降伏勧告を行った、だが市長はエリカが予想した通りだった。
「降らんな」
「はい、今も」
「戦うつもりです」
「そのつもりです」
「戦うか」 
 将兵達に腕を組み仁王立ちして言った。 
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