夢幻水滸伝
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第三百四十二話 南進開始その五
「使者を送ってな」
「降る様に言ってですね」
「降ったらな」
「掌握していきますね」
「そしてな」
戦をその様に進めていきというのだ。
「それでや」
「そうした街や村に進出していき」
「軍がおる街や村をや」
「囲んでいき」
ミニーは強い声で話した。
「攻めていきますね」
「そや、あと補給やけどな」
トウェインはこちらの話もした。
「予定通りな」
「ミシシッピー川の水運を使いますね」
「そうするで、ただな」
「その水運の確保ですが」
「まだアーカンソーの方はな」
この州のミシシッピー川流域はというのだ。
「完全にはな」
「掌握されてへんですね」
「もっと言えばルイジアナもな」
この州の方もというのだ。
「まだな」
「掌握されてへんですね」
「そやからエリカちゃんにな」
水軍を率いている彼女にというのだ。
「メキシコ湾の制海権を掌握してもらってな」
「ミシシッピー川に入って欲しいですね」
「敵の水軍を叩いてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「そちらはどうなっているかが問題ですが」
「まだ敵の水軍と遭遇してへん」
そうした状況だというのだ。
「敵軍はどうも港に引っ込んでな」
「戦を避けてますか」
「劣勢を自覚してな」
それでというのだ。
「決戦を避けてるみたいや、しかしな」
「それでもですね」
「奇襲は狙ってるな」
トウェインは鋭い目になって話した。
「間違いなく」
「そうしてますね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「安心出来へんですね」
「そや、絶対にや」
それこそというのだ。
「こっちが油断したらな」
「仕掛けてきますね」
「そうしてくる、潜水艦もあるさかいな」
「補給の輸送船も狙ってきますね」
「そや、それやとな」
ここでだ、トウェインは鋭い目になった。そのうえで言った。
「最初は敵の水軍を叩いてから動くつもりやったが」
「変えますか」
「そうするわ」
ミニーに真剣な顔で話した。
「ここはな」
「ほなどうしますか?」
「それを今エリカちゃんに言うわ」
水軍を率いる彼女にとだ、トウェインは貝殻を出して言うのだった。
「どないするかな」
「そうされますか」
「ああ、ほな今から話すな」
こう言ってだった。
トウェインは水軍を率いるエリカに貝殻を通じて話をした、まずは挨拶をしてそのうえで水軍の旗艦である戦艦アリゾナに乗る彼女に言った。
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