夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百四十二話 南進開始その二
「そしてすぐに寝ます」
「そうします」
「そういうことで」
ミッチェルはその夜食を摂った、そして自ら率先して寝た。百万の軍勢が全てそうした。その翌朝だった。
トウェインはレーションの朝食を食べ終えるとだ、まだ暗い中で言った。
「ほなな」
「これよりですね」
「進軍や」
共に食事を摂ったミニーに話した。
「そうするで」
「そうしますね」
「今航空隊に聞いたらな」
その状況をというのだ。
「もうや」
「動けますね」
「ああ、もう出撃命令は出した」
航空隊にはというのだ。
「それでや」
「進撃開始と同時にですね」
「攻撃する様にしていますね」
「そや、そしてまずは航空戦力を叩くんや」
敵軍のそれをというのだ。
「空港におる間にな」
「まさに飛び立つ前に」
「どんな航空機も飛び立たんと只の的や」
「それに過ぎへんですね」
「そやからな」
「空港におる間にですね」
「叩く、確かに相手の航空戦力は数が少なくてや」
自軍に比べてというのだ。
「性能もかなり落ちる」
「複葉機なので」
「そや、しかしな」
「侮らへんですね」
「それでや」
その為にというのだ。
「徹底的にや」
「最初に攻撃しますね」
「相手は空船もあるけどな」
「空船も攻撃しますね」
「あと飛行船もな」
こちらもというのだ。
「飛兵にしてもな」
「叩いておきますね」
「それで敵の制空権を奪ってな」
「こちらのものとして」
「攻めてくんや」
そうしていくというのだ。
「そこから砲撃もしてな」
「敵軍の陣地に対して」
「それで戦車や装甲車を前面に立ててや」
「その後に騎兵隊も続き」
「敵の戦線を突破するで」
そうするというのだ。
「ええな」
「まさに電撃戦のセオリーですね」
「起きた世界のそれは騎兵隊は入ってなかったけどな」
二次大戦時のドイツ軍にも騎兵隊は存在するにはしていた、だが最早間もなくなくなろうとする兵種になっていたのだ。
「こっちの世界は馬も強くてな」
「レベルもどんどん上がりますし」
「しかも騎兵は術も使えるさかい」
「戦力になりますね」
「そやからな」
そうした状況だからだというのだ。
「騎兵隊もや」
「用いていますね」
「そしてわい等もな」
自分達もというのだ。
「同じや」
「そういうことですね」
「そや、それでや」
「この度もですね」
「攻めてくで」
「わかりました」
確かな声でだ、ミニーは答えた。
ページ上へ戻る