夢幻水滸伝
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第三百四十一話 三州を掌握しその十三
「こっちの準備は整ってな」
「進軍となりますね」
「他の戦線もや」
「攻めますね」
「そや、国境にはもう軍を集結させてるさかいな」
「その軍がですね」
「国境を突破する、その際な」
今はサラダを食べているミニーに話した。
「まずは航空機をな」
「用いますね」
「そうするからな」
だからだというのだ。
「そっちの準備もな」
「整えますね」
「やっぱり戦は最初が肝心や」
「そやから電撃戦を仕掛けますね」
「ドイツ軍みたいなな、しかしな」
「敵もそれは呼んでいますね」
「それでや」
そうしているからだというのだ。
「もうや」
「守りを固めていますね」
「そうしてる、しかしな」
それでもというのだ。
「やはり電撃戦は効果があるさかいな」
「それを用いますね」
「そうするわ」
ステーキの横の大きな茹でられたジャガイモも食べて話した。
「今回もな」
「やはり電撃戦は基本ですね」
「機械化した軍隊やとな」
「それで、ですね」
「今回も電撃戦でな」
それで以てというのだ。
「戦ってくで」
「わかりました、ほなですね」
「その準備整えるで」
こう言ってだった。
トウェインはステーキを食べていった、そしてそのステーキについても話した。
「バイソンのステーキもええな」
「そうですね」
ミニーもそのステーキを食べつつ頷いて応えた。
「これはこれで」
「この世界でもバイソンおるけどな」
「プレーリーに」
「狩りはするけどな」
「遊びで殺したりはせえへんですね」
「狩ってこうして食って骨や革を利用する」
そうしていくというのだ。
「むしろ家畜化したいわ」
「この世界では出来るみたいですし」
「それで牛と同じくな」
「肉やミルクを利用して」
「骨や革もとなるわ」
野生のものを狩った場合と同じくというのだ。
「そうしてくで、あとプレーリードッグもな」
バイソンと同じくプレーリーに棲息しているこの生きものもというのだ、尚ここで言うバイソンはアメリカバイソンであることは言うまでもない。
「無駄にはな」
「命を奪わへんですね」
「生態系は崩すとな」
「後が大変なので」
「それはせんで、そうしてくで」
「環境は守りますね」
「開拓もしつつな」
この場合は農地の開拓である、プレーリーでそれに励んでもいるのだ。
「そうしながらな」
「環境も守りますね」
「開拓と環境保護は共に政や」
その中にあるものだというのだ。
「そやからな」
「両立させますね」
「絶対にな、ええな」
「はい、そのことは」
ミニーも頷いた、そうしてだった。
二人でステーキに他の料理も楽しんだ、ステーキも他の料理も口にするとプレーリーの味がする様であった。
第三百四十一話 完
2024・2・8
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