| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵を表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百四十一話 三州を掌握しその十

「その守りをどう突破するか」
「それが問題ですね」
「相手もこっちの戦略は見てる」
「そして対策を用意していますね」
「守りを固めるとしたら」
 そうせんとすればというのだ。
「防衛ラインを敷くわ」
「そうして対しますね」
「鉄条網や塹壕やトーチカをもうけてな」
「こちらの行く手を阻みますね」
「そうしてこっちの足を封じてな」
 そうしてというのだ。
「戦力を削いでいってこっちの戦力や士気が落ちたところでや」
「反撃に転じる」
「そうしてくるわ」
 ミニーに真面目な顔で話した。
「敵はまずはな」
「こちらの進撃を止めて戦力や士気を落とそうとする」
「劣勢なのを自覚してな」
「そうしてきますね」
「それに対するにはな」
「相手の防衛ラインを突破してですね」
「攻めてくことや、防がんとするそれを退けてや」
 そのうえでというのだ。
「攻めていくことや」
「そうすることですね」
「また言うが敵は劣勢や」
 再び兵力差の話をするのだった。
「こっちは百万で攻めてな」
「対するは四十万」
「そして兵器や装備の質も劣ってる」
「そこが大きいですね」
「そや、航空機もそうでな」 
 ここでだ、トウェインはにやりと笑った。そのうえで言うのだった。
「空の守りもな」
「弱いですね」
「こちらから見てな、わかってるな」
「はい、それは」
 ミニーは微かに笑って応えた。
「私にしても」
「それは何よりや、それでや」
「この度はですね」
「まずは空から攻める、敵の航空戦力を叩いてな」
 そうしてというのだ。
「制空権を奪ってや」
「それからですね」
「対空陣地もな」
 高射砲や対空砲で構成されるそちらもというのだ。
「わい等から見ると弱いが」
「その対空陣地もですね」
「攻めてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「攻めますか」
「塹壕は戦車で突破する」
 この兵器で以てというのだ。
「装甲車も用いる、援護の砲撃もしながらな」
「攻めていきますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「突破する、鉄条網はええやり方がある」
「あれはかなり厄介ですが」
「ああ、鉄は急激に冷やしてな」
「それから熱する」
「そうなれば脆くなってや」
「壊れますね」
「若しくは砲撃でな」 
 これで以てというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧