オズのヘンリーおじさん
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第八幕その六
「私もね」
「海鼠も美味しくて」
それでというのです。
「コノワタもね」
「この通りか」
「美味しいのね」
「そうなの、そちらも気に入ってくれたかしら」
「凄くな」
「そうなったわ」
「それなら何よりよ」
笑顔で言葉を返すドロシーでした、そしてです。
皆でお鍋や唐揚げにサラダ、海鼠にほやも満喫してです。デザートのずんだ餅をいただきましたがこちらは。
「おや、これは」
「優しい甘さね」
お二人はずんだ餅にはこう言いました。
「凄くね」
「そうだな」
「そうなの、これがね」
ドロシーもずんだ餅を食べて答えます。
「ずんだ餅の甘さでね」
「そうなんだな」
「枝豆の甘さなのね」
「そう、その甘さがね」
まさにというのです。
「この通りね」
「優しい甘さか」
「そうなのね」
「そうよ、いいでしょ」
本当にと言うドロシーでした。
「凄く」
「ああ、鮟鱇や海鼠もよかったが」
「おこぜやほやもね」
「シーフードも勿論だが」
「お鍋の後の雑炊もよかったけれど」
それだけでなくというのです。
「このずんだ餅もいいな」
「こうしたお菓子もあるのね」
「そうなの」
「このお菓子も紹介してくれるなんてな」
「ドロシーには何と言っていいかわからないわ」
「美味しいものはね」
そういったものはというのです。
「皆で食べないとね」
「それでか」
「ずんだ餅もなのね」
「紹介させてもらってね」
「食べさせてくれたか」
「それで美味しい思いをさせてくれたのね」
「そうなの、じゃあね」
ドロシーはさらに言いました。
「夜もね」
「美味しいものを食べるな」
「そうするのね」
「お刺身にカルパッチョにね」
それにというのです。
「蝦蛄もね」
「それじゃあな」
「いただくわね」
「そうしましょう」
夜のお話もします、そしてです。
皆で食後は観光も楽しみます、そこで皆で今度は船に乗って海に出ましたが。
「いや、久しぶりに見たな」
「そうよね」
「何時ぶりかな」
おじさんは海の向こうの水平線、眩しく輝く太陽と白い雲まで観ながらそのうえでドロシーに言いました。
「オズの国に来ても」
「滅多によね」
「海には来なかったから」
だからだというのです。
「本当にね」
「こうして観られて」
「嬉しいよ」
「私もよ」
おばさんも言ってきました。
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